こんにちは。


今回も会社を辞めるときのことになります。


事業主や職場の責任者にとって悩ましいのが、退職者がそれまで担当していた業務を後任にちゃんと引き継いでくれるかどうかということです。


実のところ、私もこの問題では何度も悩まされました。


・引継ぎもせずに突然辞めていったAさん

・残った年休取得を急に申し出たBくん

・名ばかりの短時間の引継ぎだけのC先輩


それぞれ事情があったにせよ、残された者のリカバリーが大変です。


年休取得は権利なので止められませんし、辞める者にあまり期待するのも所詮無理なのかもしれません。


いずれにしても、職場への愛着、仕事への誇りが少しでもあれば、こんなことにはならないはずです。


引継ぎがきちんとされるかどうかは、その人が職場や仕事に対してどう考えていたかで大きく変わってきそうです。


こうした事態を未然に防ぐためには、(もちろん完璧というわけにはいきませんが)就業規則に、引継ぎを遵守する項目を規定するしかありません。


今回、お手伝いした就業規則にも、「退職」の条項に「退職しようとするときは、後任者に業務の引継ぎを行わなければならない」とする義務規定を設けました。


退職する本人がそれを意識しているかどうかは別にして、この条項を示すことにより、引継ぎを履行させる根拠が得られることになります。


「飛ぶ鳥、跡を濁さず」とは、まさにこのことを言うのだと思っていますが、実は退職間際の今の自身への戒めでもあります。


今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。