こんにちは。

 

ここ数か月、いろいろと忙しくて、ゆっくりと小説を読む機会がありませんでした。


それでも、何とか時間を作って、芥川賞や直木賞、それに本屋大賞に選ばれた作品には目を通すようにしています。

 

今年の1月に第170回直木賞を受賞した、万城目学さんの「八月の御所グラウンド」は関西にゆかりのある作家さんということで早速手にしてみました。

 

学生時代を京都で過ごしたという共通点から、万城目さんの作品は以前から読む機会がありました。


「鴨川ホルモー」に始まって「鹿男あをによし」「プリンセス・トヨトミ」と、京都・奈良・大阪を舞台にした関西3部作には親近感を持っていました。

 

今回の「八月の」は御所での大学対抗の野球に、京都ゆかりの往年の名投手沢村栄治さんの「分身」(今でいうアバター)が登場するファンタジーです。


戦争に翻弄された名投手の無念さがにじみ出る、素晴らしい作品になっていました。

 

その万城目さんへのインタビューで、小説を書く時、至るところに布石を置いておいて、それを展開に合わせて使っていくというくだりがありました。

 

布石は使わずじまいのこともあるようで、次元は全く違いますが、ブログを綴るときにも、この手法は当てはまると思いました。


あちこちにネタを散りばめておいて、それを自在にあやつれるようになれば、読む人をもっと引き付けることができるのだろうと思います。

 

そこまでの領域に達したらプロ級なのでしょうが、とてもそんなことはできそうにもありません。

 

万城目さんの次回作に期待したいと思います。

その時は、是非、神戸を舞台にしてほしいと願っています。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。