こんにちは。
勤怠管理で難しいのは、時間外勤務の取扱いです。
どこの会社もいろいろ工夫しているのがうかがえますが、外部から見て必ずしも適正・公正でないと判断されてしまう場合もあります。
大手回転寿司で働く労働者が5分未満の時間外勤務を切り捨てていたとして労基署から是正勧告を受けたという報道が、そのことを証明したと思います。
詳細はよく分かりませんので軽々しくは言えませんが、勤怠管理システムで1分単位で記録したものを5分単位で切り捨てる処理(いわゆる打刻まるめ)が行われていたのではないかと推察します。
5分・10分・15分とある程度の単位でまるめている会社は実際には多いため、この報道で改めて自分の会社のシステムを確認している人も多いと思います。
もちろん労基法では「1分単位」での時間管理が原則になっていますので、これを労働時間としている以上、時間外勤務手当もこの記録に基づいて支給しなければならないことになります。
その記録だけがシステムに残っている限り、労基署に対抗することはできません。
労働時間を管理する責任にある使用者、実務的には人事労務担当が、これに対応する手段を講じなければならないのです。
この事案を契機として、自分の会社の今の時間管理システムの課題、問題点について、もう一度点検することが必要となりそうです。
そのためには、他社が実施している適切な事例を参考にすることが、近道で効果的な方法であると言えそうです。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。