こんにちは。
昨年末、「社会保険労務士白書」(2023年版)なる資料が届きました。
社労士制度55周年に当たり、会員に送られたものということですので、もしたかしたら、今回だけのことなのかもしれません。
この年末年始にそれをパラパラとめくっていると、結構興味深い内容の記事やデータが出ていて、ついつい熟読してしまいました。
そのなかで特に印象に残ったのが、社労士試験合格者の年齢別構成という資料です。
これは過去10年間にわたって、年齢層別に合格者数の推移をまとめたものですが、ここから社労士業界の今後の方向性見えてきたような気がします。
2013年と2020年の年代別構成比を比較した結果は次のようになっています。
・20歳代:11.8%→10.7%
・30歳代:40.7%→30.4%
・40歳代:28.5%→31.4%
・50歳代:13.3%→20.1%
・60歳代:5.7%→7.1%
若年層(20代・30代)では減少傾向にある一方で、中高年層(40代・50代)では増加傾向にあることが分かります。
それほど顕著ではないにしろ、合格者が高齢化しているのです。
受験者のデータが非公表なので断定的なことは言えませんが、やはり社会人経験のある人が複数回受験の結果合格するケースが多いことが推測されます。
ここに来てリスキリングの流れのなかで、資格取得を目指す中高年層が増えていることもありそうです。
こうした傾向は、これからより明確になっていくことが予想されます。
もしかしたら、社労士試験は中高年層のための資格試験になるかもしれません。
しかしそのこと自体は、決して悪いことではなく、多様な経験と見識をもったベテラン実務家が増えることで、業界全体の厚みも増していくことになり、歓迎すべきことだと思っています。
このように、「白書」は業界を知るために貴重な資料になるものですので、これからも毎回届けてほしいと思っています。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。