こんにちは。
最難関の資格試験とされる、司法試験の合格発表がありました。
今年は、掲示板の前で合格を喜ぶ受験者の姿を見ることができたようです。
何かと話題の多かった今回の試験ですが、合格者数は1781人と前年の1403人から大幅に増加し、4年ぶりに政府が目処とする1500人を超えました。
受験者が3928人と、前年の3082人から27.5%も増加したことが一つの要因ですが、合格率そのものは前年とほぼ同じ45.3%でした。
各地の弁護士会から1500人にとらわれることないようにという要望が出ていたところですが、結果としては近年になく多い合格者数となったのです。
今回の特徴は何と言っても、法科大学院在学中から受験できるようになったことです。
注目の合格者の内訳は、
・法科大学院修了者:817人(合格者全体の45.9%)
・法科大学院在学中:637人(同35.8%)
・予備試験合格者:327人(同18.4%)
となっており「在学中」の健闘が際立っています。
その反面、このところ増えていた「予備試験」組は、前年から9.9ポイント低下することになっています。
また、「修了者」と「在学中」の割合を見ると、実績のある大学ほど、「在学中」の合格者が多くなっており、ほぼ半分を占めることになっています。
このように、実力のある学生が早期に法曹界に進める新たなシステムは、受験者にとっては歓迎すべきことですが、大学経営の観点からは微妙なところがありそうです。
今回を機に、司法試験を取り巻く状況にまた大きな変化が出てくるのでしょうか。
その辺りは門外漢にはよく見通せないところがありますが、多様な経験と高い識見を持った人材が法曹界で活躍することは、健全な社会の形成にとって歓迎すべきことです。
その一方で、職務の性格上、そうころころと制度を変えてよいのかという疑問も沸いてきます。
これからの動向を見ていきたいと思います。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。