こんにちは。
前回は富山を訪れた理由としてLRTを挙げましたが、実はもう一つの理由がありました。
富山には、国の重要文化財に指定された「閘門」(こうもん)があり、かねてから是非見てみたいと思っていたのです。
「閘門」は馴染みのない言葉ですが、水位の異なる河川などに船を通航させるための施設で、言わば船のための「水のエレベーター」です。
パナマ運河のものが有名ですが、それを90年前に日本に取り入れた富山のものを自分で確かめたいと思っていました。
富山湾に通じる運河は、高低差が2.5メートルあって、下流と上流の行き来をスムーズにするために、この仕組みを用いてその高低差を解消したのです。
観光船に乗り込んで「閘門」の中に侵入すると、後方の門が閉まり、中の水が外に放出されて水位とともに、船体が下がっていきます。
すると、今度は前方の門が開いて、船がそこを通過していくことができるのです。
ただそれだけのことなのですが、これを実際に体感すると、同乗していた子どもたちと一緒になって、歓声を上げたくなるほどの感激でした。
およそ1世紀も前に、先人たちが度重なる水害から街を守り、海運を支えるために導入した施設なのですが、その先見性には脱帽するしかありません。
確かに、情報通信技術の進化も素晴らしいのですが、それもこうした土木建築の基盤があったからこそなのだということを改めて実感したのでした。
このように、LRTも閘門も素晴らしいのですが、もちろん富山は、山の幸にも海の幸にも恵まれた食の宝庫でもあります。
その辺りのお話はまたの機会にしたいと思います。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。