こんにちは。

 

前回は、今年度の最低賃金に係る全体の状況について触れましたが、今回は私が住む関西地域の状況について見ていくことにします。

 

⚫︎関西は比較的穏やかな状況だが

引上げ額の「目安」をめぐる議論が沸騰した他地域と異なって、関西の各府県は熱い議論はあったものの、最終的な結論は中央の審議会が示した「目安」にほぼ沿ったものとなりました。

 

・滋賀、京都、大阪、奈良、和歌山:

 「目安」どおり
・兵庫:「目安」から「1円」上乗せ

 

兵庫は、昨年も同様に他府県と異なって「1円」上乗せとした経過がありますので、連続の「目安」超えとなったわけです。

 

それには「三都」と称される京阪神3府県の強い「ライバル意識」があると思われます。


・大阪:1,064円

・京都:1,008円

・兵庫:1,001円

 

今回の答申がそのまま決定された場合には、このような状況となります。


大阪と兵庫で「63円」、京都と兵庫で「7円」という「差」は、京阪神を新快速や私鉄電車で日常的に行き来している人の感覚とはかけ離れています。

 

しかも、兵庫と京都は、日本海側では一つの経済圏を形成しており、こうした「差」が出ている状況は兵庫にとっては看過できないと思われます。

 

特に、非正規職員の時給の目安とされる最低賃金には、企業の人事担当者は敏感にならざるを得ません。

 

そうした危機感が今回の兵庫の「1円」に現れていると思っています。


⚫︎他にもある、同じような事情 

実は同じような問題が、奈良と大阪、和歌山と大阪の間にも存在しています。


ただ、ベッドタウンの性格が色濃い奈良、和歌山の両県としては、この「差」は受け入れざるを得ないのかもしれません。

 

最低賃金を巡る「三都」の争いはこれで終わったわけではありません。これからもその動向はウォッチしていきたいと思っています。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。