こんにちは。


介護保険制度が発足したのは、2000(平成12)年のことでした。


3年ごとに制度の見直しが行われることになっており、ちょうど今、次期(令和6〜8年度)の計画に向けた検討が行われています。

介護の重要性が増すなか、全体の実態がよく見えてこないのですが、このほど公表された「国民生活基礎調査」からその一端を知ることができます。


⚫︎調査から分かる介護の実態

まず、要介護者等(要支援者を含む)がいる世帯ですが、制度発足時と比べると家族構成が大きく変化しました。


・三世代世帯:32.5%→10.9%

・核家族世帯:29.3%→42.1%

・単独世帯:15.7%→30.7%


三世代で要介護者を支えていた時代はもう去ってしまい、親子や夫婦で支え合う実態が見えてきます。


次に、要介護者等の年齢構成ですが、

・80〜84歳:22.0%→20.9%

・85〜89歳:21.0%→27.1%

・90歳以上:14.9%→26.2%


85歳以上が上昇しており、要介護者の超高齢化が進んでいることが分かります。


もう一つ、介護が必要になった理由ですが、

・認知症:16.6%

・脳血管疾患:16.1%

・骨折、転倒:13.9%


この3つが拮抗していますが、なかでも要介護者では、認知症が23.6%とその割合が高くなっていることに注目しなければなりません。


2025年には、高齢者の5人に1人が認知症になると言われており、そのなかで要介護者になる人も増えてくることになります。


先日、認知症基本法が成立したところですが、認知症と介護の問題は切り離せない切実な問題になっています。


⚫︎経験したことのない介護の時代

この他にも、いわゆる老老介護が増えていること、要介護度が増すにつれて介護時間が増えていくことも、この調査結果が明らかにしています。


最近災害時によく言われる「これまで経験したことのない」という枕言葉は、介護にもまさしく当てはまると言わざるを得ません。


実態を正しくつかんで、多様な状況に置かれている要介護者とその家族を地域全体でサポートすることが求められています。


今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。