こんにちは。
誰がどう考えても「こども政策」は多くの政策課題のなかでも重要度の高い課題であるといえます。
特に「少子化」は誰もがずっと前からこうなることが分かっていたのに、後回しにしてきたツケが今回ってきているのです。
他の政策と異なって、予算や施策を重点的に投入したからといって、効果が出るかどうか分からない性格のものなのですが、だからこそ地道に総合的に進めることが必要だったのです。
⚫︎動き出したこども家庭庁
3月末に少子化対策の「たたき台」が出され、4月1日には「こども基本法」の施行、「こども家庭庁」の発足、と立て続けに動きがありました。
そして4月21日には、こども政策の推進方策を検討する「こども家庭審議会」での議論が始まりました。
求職中の身であるメリットを活かして、オンラインでその審議の様子を視聴することができました。
これまでのありきたりの審議会と異なった斬新なものを期待していましたが、その淡い望みは開始後10分も経たないうちにはかなく消えてしまいました。
会議は官僚が用意したシナリオどおりに淡々と進行され、これでは他の審議会と同じではないか、結局官僚が作った案に落ち着くのではないか、と思わざるを得ませんでした。
これで「異次元」の少子化対策、こどもまんなか政策ができるのだろうか、心配になってきました。
⚫︎多様な若者の意見に期待
唯一の希望は、委員25名のうち7名が20代の若者であったことです。
交通遺児の方や、児童養護施設の出身者、ヤングケアラー経験者、子ども支援活動の実践者など、現場をよく知る当事者や経験者の若者が入っています。
これほどまで、若者層を取り込んだ審議会は珍しいのではないでしょうか。ある意味で画期的です。
これからの審議の場では、こうした若い委員の方にいい意味で「暴れて」いただいて、議論に新風を巻き起こしていただきたいと思います。
その結果として、これまでにないような新鮮な観点からの子ども政策が生まれてくることに期待したいと思っています。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新でお会いできたら嬉しいです。