こんにちは。
年末を控えて税制改正など国民負担の議論が活発化しています。
なかには、これまで聞いたことのないような税負担の話が急に出てきて、驚くやら、あきれるやらの毎日です。
私自身関心があるのは、NISAの拡充と高齢者負担の増大の2つです。
NISAの方はこれまで5年間限定だったのを恒久化することと、限度額を引き上げることが柱です。
いずれもありがたいことですが、だからといってこれで普通に暮らす人の投資に対する考え方が変わるとは思えません。
残念ながら、私の周りにNISAの制度について説明できる人はほとんどいません。
NISAのメリットは税負担の軽減なのですが、よほど多額の投資をしないかぎり、長期にわたって継続しない限り、受けるメリットは限られています。
政府にとっては懐の痛まない施策で見栄えはよいのですが、しっかり税を納めてもらって財源確保を図る方が賢いのではないかと思ってしまいます。
もう一つの高齢者負担の方は複雑です。
出産育児一時金の負担に当てるために、少し余裕のある高齢者に負担をお願いするのは理にかなっていると思います。
少子化対策が喫緊の課題であることに異論を述べる人はいないはずです。
一方で、医療保険や介護保険料に係る保険料負担の増額には渋い顔の高齢者が多いに違いありません。
団塊の世代以前の高齢者には、ここまでの繁栄は自分たちの頑張りでなし遂げてきたという自負があるからです。
そんな年齢層に今になってムチを打つのかというのが正直なところではないでしょうか。
世代間対立を招きかねないこの問題は、全世代のコンセンサスをつくっていくことが何より大切だと思っています。
誰でも納得できない負担が増えるのはイヤなもの。丁寧な議論を経て、わかりやすく説明してもらった上なら、気持ちよく納めることができるのですが...
今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。
一度は食べたい御土居餅