こんにちは。

マンション住まいは快適な面も多いですが、時として窮屈に感じることもあります。


以前ブログにしたことがありますが、うちのマンションで新電力会社とマンションごと契約して電気代を節減する「一括受電」の導入を進めていました。


春の管理組合総会で議決して、その後全住民からの同意を得る手続きをしていました。


途中経過として「今同意を得る努力をしています」との報告が何度かあり、苦心している状況は伝わってきていました。


そして先日のこと「一部組合員(住民)からの同意が得られず取組は中止になりました」との最終報告がありました。


当初から「全員同意」は極めて難しいとは思っていましたが、予想したとおりの結果となりました。


一度総会で決まったことがこのような結末を迎えたことは住民として残念です。


一方で、マンション住民の結束ってこんなものかという虚しさも感じざるを得ません。


全部で数十戸くらいの規模でこんな状況ですから、100戸、数百戸の規模になると「全員同意」は夢物語だと改めて実感しました。


「一括受電」くらいの問題でも意見がまとまらないのですから、取り壊し建替えとなると絶望的かもしれません。


マンションの共有部分の取り壊し売却には「全員同意」が必要ですし、建替えには「5分の4以上の賛成」が要ります。


ところが相続や所有者の変更で連絡が付かなくなるケースが増えており、同意・賛成を得ることが難しくなっています。


今回のマンションの件もおそらくその辺りに原因があったのではないかと思っています。


もし同意・賛成が得られないまま、マンションが老朽化し、朽ち果ててしまったらどうなるのでしょうか。


街のあちこちに誰も住んでいないマンションが林立しているようなことになるのは避けたいです。


今、法制審議会の部会で「区分所有法」に規定する建替えに必要な「5分の4要件」の引き下げが議論されているといいます。


マンションができ始めた頃は誰も意識していなかったことが今大きな問題になっています。


マンション生活の意外な脆さを感じています。


今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。


 


休憩に立ち寄ったお爺さんがやっている喫茶店