こんにちは。


物価高騰が生活を圧迫しています。


最初はそれほど感じなかった値上げも、ここまで広い範囲に及んでくるとボディブローのように効いてきます。


翻って賃金の方はどうでしょうか。


一部企業(大手が中心)では「インフレ手当」「物価手当」のような名目で、賃金に上乗せする動きがありますが、多くの企業は何もない状況です。


物価の上昇に賃金が追いついていない状態で「実質賃金」は目減りする一方です。


その主な原因は原材料の高騰や急速な円安の進行にあると言われていますが、それは表面的だという指摘があります。


本当のところは、日本の産業構造雇用制度に元凶があるというのですが、一般的には余り意識されていないように思います。


私もそうですが、何か自分に都合の悪いことがあると、自分のことはさておいて、周囲や外部にその原因を押し付けるようなことがよくあります。


日本の今はまさにそういう状態であると教えてくれるのが、野口悠紀雄著「どうすれば日本人の賃金は上がるのか」(日経プレミアシリーズ)です。


野口さんといえば、かつて「超・整理法」で発想の転換による整理術を提唱され、発売当時、私も熟読し実践したことを覚えています。


本棚にはまだそのシリーズが並んでいます。


この本のなかで野口さんは「日本の賃金が上がらない理由」について次の2つを挙げています。


労働需要が逼迫しているとは言えないこと

②1人当たりの付加価値が増加していないこと


①は他国と比較して、高い給料を用意してまで欲しい人材を確保するような状況にないこと、


②は労働生産性が上がらず企業としても賃金を労働者に分配できる状況にないこと、を言っているのだと思います。


どちらにしても一足飛びに改善できる内容ではありませんが、雇用に関することでは、年功賃金や退職金、扶養控除を改めるなど、労使の意識を変えていくことに改善の途があるとしています。


誰でも賃金は上がってほしいもの。

でも何もしないでいるうちは、この厳しい状況から抜け出せそうにないことは確かです。


今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。


 


紅葉の季節がすぐそこに!