こんにちは。
労災の業務上の疾病でもある「脳・心臓疾患」
長時間労働などによる過重負荷がかかった時に発症する疾病ですが、労災認定されるには厳密な要件が定められていて認定には高いハードルがあります。
昨年は753件の請求に対して172件(22.8%)の支給決定というデータが残されています。
ある会社の総務課長として多くの自分の仕事を抱えながら、全体のマネジメントも任されていた知人が、昨年脳梗塞を発症しました。
幸い一命をとりとめましたが、1年以上経った今もリハビリ中で現場復帰できていません。
労災には当たらないという判断のようです。
この知人のように「中間管理職」として働く人は一方でプレイヤーとしての期待も寄せられ、どうしてもオーバーワークになりがちです。
この知人以外にも途中で体調を崩して、第一線から退いていった人を多く見てきました。
組織の中核にいる人の健康管理は、本人はもちろんのこと、上司や周囲が常に気にかけていることが、組織全体の損失を防ぐことになります。
このように、一度「脳・心臓疾患」が発症したら復帰に苦心することになりますが、それを見事にやってのけた人がいます。
個人的にも尊敬している、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明さんです。
ビジネスや歴史関係など多くの著書がありますが、昨年1月に脳出血で倒れ、右の手足と言語に障害が残りリハビリを続けていました。
先生は今春、懸命のリハビリの成果が実り、学長職に復帰したということです。
先生の新著「復活への底力」(講談社現代新書)には、学長への復帰という一念で、厳しいリハビリに取り組んだ様子が詳しく綴られています。
先生が強調されるのは、一つは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門職スタッフの助言指導を素直に従うことの大切さです。
もう一つは、自分でいつまでにこうなりたい(来年には学長に復帰したい)という明確な目標を持つことだといいます。
1年少しという驚異的なスピードで復活することができたのは、まさにそこに理由があったのです。
「脳・心臓疾患」は発症しないのが一番ですが、いつ何時襲ってくるかもしれません。
仮に発症したとしても、身体のリハビリもさることながら、こころのリハビリ(持ちよう)で随分と変わることを改めて認識することになりました。
今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。
夏は来ぬ 17日目
夏と言えば、水族館。いるだけで涼しい。
