こんにちは。


年金の繰り下げについてまとめていた時に、健康状態や勤務状況、資産運用、配偶者の状況など、様々な要素がからんでくることを実感しました。


こうした「お金」にまつわる問題についてヒントを与えてくれるのが、ライフプランニングの考え方です。


昨年の今頃、ファイナンシャル・プランナーのAFP認定研修を受けていましたが、最終の提案書の課題が「リタイアメント(退職後)プラン」でした。


そこでは預貯金や退職金、年金受給など与えられた諸条件に基づき、60歳から85歳までの毎年のキャッシュフロー表を作成することになりました。


その期間に想定される、住宅ローン返済、子どもの結婚、車の買い替え、自宅の修繕など、ライフイベントに要する経費を含めた収支を積算します。


作成して感じたのは、退職後に働かず、かつ、年金収入もなかったとしたら、手持の金融資産が見る見るうちに減っていくことです。


平均的な高齢夫婦の生活費(年間約300万円)を基に計算すると、70歳までの5年間に約1500万円にも上ります。


減り続ける手元資金を見るのは、精神的にもつらいことです。


こうした状況で、繰り下げで年金受給を遅らせることができる人は少ないだろうと思われます。


今の段階では、余程の預貯金がある人とか、共稼ぎで頑張って年金もしっかりもらえる人とかでないと、年金をベースとするのが一般的になるでしょう。


ただ、今回努力義務とされた70歳までの就業確保措置が機能し、ある程度の収入が得られるようになると、繰り下げも有力な選択肢になってきます。


老後のキャッシュフロー表を見る際に、もう一つ忘れてはいけないのが、病気や介護状態になった時の備えができているかです。


公的な保険制度でどこまでカバーされるか、自分が入っている民間保険の保障は適正なのか、介護にどれだけ費用がかかるのかなど、確認したいです。


数字はウソを付きません。


一度こうしたキャッシュフロー表を作ってみると、これからの自身の人生がいろいろ見えてきます。


自分の「未来をのぞきに行く旅」に出かけるのも悪くありませんね。



今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。



記憶に残るあの日・あの場所

【番外編】

「お彼岸に墓参りに行った時に咲いていた萩の花です。秋のぼた餅を「おはぎ」というのはここから来ているとか。」