こんにちは。

 

11月第3木曜はボジョレーヌーボーの解禁日。

毎年楽しみにしている私は、帰りに酒屋さんに

立ち寄って買い込み、晩酌で楽しみました。

 

今年は出来がよいらしく、美味しいワインで

とてもいい気分になっています。


母国フランスはコロナ禍で大変な状況なので、

少し複雑な気持ちではありますが。

 

さて今回は社会保障に関する本です。

 

山崎史郎著「人口減少と社会保障」

(中公新書)

 

山崎史郎さんは厚生労働省の出身で、

介護保険制度を立ち上げた社会保障分野の

エキスパートです。

 

この本では、人口減少を横糸に、年金、医療、

介護、貧困など関連する課題を縦糸にして、

これまでの制度の変遷や今後のあるべき姿に

ついて鋭く迫っています。

 

社労士を学習する者にとって嬉しいのは、

制度立案に関わった専門家だからこそできる

詳らかな分析により、全体像をつかみにくい

社会保険分野が一冊で読めてしまうことです。

 

基本書を読むと制度は何とか理解できますが、

それが成立した背景や課題、他制度との関係

までは見えてきません。

 

社会保険科目が苦手な人は、実はその辺りの

ところがグレーになったままで、学習が進んで

しまうのではないでしょうか。

 

この本を読み進んでいくと、社会保険科目は、

私たちの仕事や暮らしに密接に関わった分野

ばかりであることがよくわかります。

 

何げなく暮らしているとスルーしてしまう

ことも、学習を通じてその中味が見えてくる

ことは実に愉快なことだと思っています。

 

美味しいワインもほどほどにしておき、

次回も社労士や試験に関わるテーマについて、

綴りたいと思います。

またアクセスしてください。

 

〈今日の旅の1枚〉

2015年11月 バルセロナ

「私の好きな街もコロナで苦しんでいます」