最終面接前にフラれ、心はボロボロだった。


フラれたその日は何もする気が起きなかった。


早く寝ようとしても、どうしても怒りがこみあげたり、


思い出がよみがえったりして寝れない。


色々な感情が混ざりあって複雑な気分。



i息をして空気を吸っているのに


空気が自分を通り抜けている感じだ。




空っぽだった。




21時にベッドに入ったのに寝れたのは午前3時。


それまでずっと心の中で葛藤していた。




次の日。





寝ると忘れるタイプなので少しは気が楽になり、


学校の授業にいつもどおりに出席。


その日もやる気が起きず、授業に出席しても実が入らない。


授業中にもかかわらず、教室を出る。





人の少ない学校の図書館へ向かう。





ソファーに深く座り、上を見ながら


ため息を何度もしてボーっとしていた。




「木村先輩」




突然、声をかけられる。


ソファから体を起こし、振りむくと、


サークルの後輩がいた。


笑顔が素敵な女の子だった。



どうしても、この気持ちを


話さずにはいれなく、後輩をつかまえる。


後輩だから自分の友達にはわからないと思い、


彼女との思い出を赤裸々に語る。



今まで大切に保存していた彼女とやりとりしたメール、


そして、最後に送ったメールも見せる。


すると、後輩はちょっと涙を浮かばせながら、



「先輩、本当にその人が好きだったんだすね・・・」


「そうなんだよね・・・」


「このメールを見れば、誰だってわかりますよ」


「そうか・・」


「先輩にはもっといい人が見つかりますよ。」


「どうかな・・・」




まだ、彼女のことをひきづっていた。


後輩に彼女のことを話すことによって、少し気が楽になった。



それがたまらなくうれしくて、


今まで僕と彼女の関係を知らない友達に赤裸々に語っていく。


もう、どうでもよくなていた。


失うものがない自分には怖いものなどなかった。


周りの反応はみんな驚き、励ましてくれた。



「そうだったんだ。全く気づかなかったよ」


「感動するメールだね。」


「今度、合コンをセッティングするから頑張れよ」




人に話すと気が楽になることを知る。


話している間は彼女のことを考えなくていい。


何もしないでいると考えてしまうので、


1日中友達を見つけては話していた。


もしもフラれてしまったら、ぜひともおすすめしたい。





僕は「友人のありがたみ」を知った。





彼女はダメだったけど、


友達を大切にしていこうと誓った。


人は一人で生きているわけではなく、


支えあいながら生きている、


そんなことを「失恋」を通して学んだ。





残りあと2日。





徹底的に最終面接に向けて対策をすることにした。


就職活動 まで失敗したら、僕の人生はおしまい。


絶対に失敗するわけにはいかなかった。




偶然、勉強会をサポートしている方が、


受験する会社の社員を知っており、


勉強会を開いて頂くことになる。





そこでも僕は話し続ける。





若手の社員の人から根掘り葉掘り聞き出すが


最終面接はそれほど対策しても意味がないらしい。


あらかじめもう決まっていて面接時間は3分。




優秀な人から順番に面接をするとのことだった。


自分の面接時間は13時。中途半端な時間だった。




勤務地はほとんど東京らしかったが、


今の自分にはもう関係がなかった。


むしろ、彼女がいる東京を離れたかった。




あとで紹介してくれた社員の方に言われたけど、


1番盛り上がった勉強会だったらしい。



【教訓】


人は支えあって生きている。


悩みは話すことによって楽になる。



就職活動ベストブログランキング


就職活動五行歌ランキング