その日、ナスビは吉祥寺にいた。
フィアンセにプレゼントを買うために。
ナスビはユニクロのウールコートに、H&Mのデニム、足元にはポンプフューリーの初期カラーをあわせていた。

ポンプフューリーの初期カラーは目立った。ナスビは優越感を覚えた。
ナスビはキャラパークという店に向かった。キャラパークとは、その名の通り、キャラのパークだ。何のヒネリもない。ヒネリがないという点では、アキコ・クガのギャグと同じだった。
キャラパークに、カピバラさんはいた。小さな箱に入れられたカピバラさんは、無表情な顔していた。無表情という点では、アキコ・クガのギャグを聞いた時の一般人のリアクションと同じだった。
ナスビはレジに人が並んでないのを確認して、素早く、的確に商品を選び、迅速にその場から去るつもりだった。
と、いうのも想定外のことがナスビを襲った。カピバラさんの商品は、カピバラさんの袋に入れられたのだ。

これは拷問だ…。
ナスビは苦笑いを浮かべながらキャラパークを後にした。建物を出ると、拷問に拍車がかかった。
スレ違うヤツらがワシを見よる!
ナスビは戸惑った!
ナスビは泣いた!
全米も泣いた!
でも吉祥寺の人々は笑った!
ナスビは気付いた。カピバラさんは片側にしかプリントされていないことに。
ナスビはプリントされてる側を自分に向けた!でも、対して意味はなかった。自分の方から見られると丸見えだからだ。
追い討ちをかけるかのようにポンプフューリーは目立った!
ナスビは後悔した、こんな靴履いて来るじゃなかった…ハイテクなんて履いて来(ハイテク)るんじゃなかった!
開き直ったナスビは、古着屋でデニムを購入し、どうにか、その買い物袋にカピバラさんを封印した。
ナスビは学んだ。キャラパークにはリアルカピバラを連れて行くべし!と。