たとえばこんな場面を目に浮かべてみてほしい。
夏の甲子園、あと一勝すればベスト4入りが決まる。しかし相手は優勝候補の強豪チーム。
試合は9回裏2アウト。打順が皆さんに回ってきた。スコアは2対6の大差でリードされている。スタンドには家族や、全校生徒、そしてお世話になった人たちがいて、奇跡を信じて精一杯の声援を送ってくる。
「決してあきらめるわけにはいかない。」
ツーストライク、スリーボールのフルカウント。次のボールに一点集中すると、周囲の音が耳から遠ざかる。長身のピッチャーが振りかぶって剛速球を投げ込んできた。思い切り振ったバットにボールが当たり、二塁と三塁の間に白球が転がっていく。夢中で1塁ベースをめざして走り、泥まみれになって頭からスライディング!
「ズサァーーーーーーーッ。」
その瞬間、観衆は心突き動かされる。
就活は、まさにシゴトという種目のもう一つの甲子園である。
全国高校野球選手権大会の参加校は約4,000。そのうち甲子園に出場できるのはわずか50校ほどにすぎない。およそ100倍の倍率ということになる。
もしキミが自己分析の結果、就職人気ランキングトップ100社の前後に入るような志望先をめざすことになった場合、競争倍率は単純計算で100倍前後かそれ以上になるのが現実だ。その難度は高校野球・甲子園出場に匹敵する。さらに在京テレビ局のアナウンサーなどの超人気のシゴトを志すなら倍率は1000倍前後、すなわち甲子園でベスト4に入るような勢いになるのだ。