【 母の日 大好きな母を突然失った話 】
母の日
いかがお過ごしでしょうか?
私のいつもの母の日はピンクと赤のカーネーションを用意して母に渡し、母と食事に行くという生活を社会人になってからずっとしていました。
母が1人で行けないようなお洒落なカフェや母が好きな中華料理屋さんなど...
ですが、今は継続できていません。
私の母は今は天国にいます。
4年前に他界しました。
急死でした...
元気に見えた母が急に還らぬ人に。
手術室の入り口でバイバイと手を振る母の姿が目に焼きついています。
(簡単にいうと手術ミスです...)
親孝行なんて何もできていないし、感謝の言葉も伝えられていません。
当時は3月でしたが、目の前が一気に灰色になったのを覚えています。
歩いても足に力が入らない。
どこが地面なのか分からない。
桜が咲いていましたが、何にも感じない。
むしろ桜なんか大っ嫌いだと...
母の日もふわふわした赤に染まった街並みが嫌で嫌で。
外に出るのを控えていました。
そこから1年くらいは気持ちが沈んだ生活を送っていたと思います。
ネイルも中断。
何にもやる気が起きない。
そんな生活です。
毎日泣いてすぐにメソメソして。
周りからみた私はきっと痛々しかったでしょう。
当たり前にいた母が急にいなくなる...
それはそれは絶望のどん底です。
私はお母さんっ子というか、母にべったりだったので余計に辛かったです。
ただ、私がネイリストになる事を誰よりも1番に応援してくれていたのが母です。
私は、母が私を産んでくれた歳に達する前に母を亡くしています。
そして母が好きな花を知りません。
そして母にネイルをしてあげれていません。
母からはいつも小綺麗にしておくようにと言われながら育ちました。
ネイルも中断して身なりは気にしない。
ヘアスタイルもボサボサ。
それではいけない!
と思い今に至ります。
ふと思いついた事、それは長年通っていた美容室。
私が1番輝いていた時期にお世話になっていた美容師さんに会いに行こう!
そこから私の第二の人生が始まったように思います。
少し間が空いてしまっていたのですが、美容室も美容師さんも何も変わらない。
その変わらないって事が、当時の私にとっての眩しすぎるほどの光であって、心地の良い空間だったんです。
私は新たに気持ちを切り替えました。
ネイルスクールに通い直し検定を取得。
やっとの思いで私はネイリストになったのです。
元々私は一匹オオカミで人付き合いが上手くないのですが、実は「人」が大好きなんですね。
色んなお客様がいらっしゃいますが、幸い私はお客様にはとても恵まれています。
前サロンでの大切な思い出の1つをお話をします。
技術を取得したい一心で働いていた私ですが、少しずつ指名をいただけるようになりました。
施術中、指名を頂いているお客様にふと母の話をしたくなったんですね。
話終えて、お客様はうつむいたまま...
「あっ、重すぎたかな...」と後悔をしていたら。
そのお客様が立ち上がられたので、中断してお帰りになるのかもと思ったんです。
私も立ち上がって頭を下げようとした瞬間に、「よく頑張ったね。よく頑張ってるね。」とそのお客様に抱きしめて頂いたのです。
私とお客様は涙が止まらず...
とても温かい気持ちになりました。
その瞬間に私はネイリストとお客様という関係だけではなくて、お客様という「人」を見てしっかり向き合っていこうと決めました。
打ち明ける事は勇気がいります。
母がいない事がなんだか恥なのではないだろうか?
私はそんな気持ちでいました。
自分の不幸を話すのが辛い、怖い...
殻に閉じこもってしまう...
でも1人じゃないんです、私は。
友人や家族はもちろんですが。
お母さんのようなお客様。
お姉ちゃんのようなお客様。
友だちのようなお客様。
妹のようなお客様。
たくさんの温かい「人」に私は支えられています。
私は花が大好きです。
でも母が好きな花を知りません。
だから私はネイルデザインに花を描き続けていきたいと思っています。
必死に作り笑いをして過ごしていたあの頃ですが、今はやっと心から笑えるようになっています。
私の癒しのスポットは大好きなネイルができて大好きなお客様に会える、nail salon SY Cherryです💅💕
寂しさを我慢していませんか?
辛さを我慢していませんか?
泣いたらいけないと思っていませんか?
そんな事はありません。
自分の気持ちに素直になって前に進みましょう♪
・
・
👇👇