書いてみたいと思います。
足の爪が極端に厚くなってしまう方がいらっしゃいます。《爪甲下角質増殖》という症状です。
これは、加齢や靴からの圧迫や病気による薬の影響や心的ストレスからの影響で起こるもので、私自身も経験があります。
ご常連の60代のお客さまがこの、
”過剰に爪が厚くなる状態”にさらに
”極度の巻き爪”も重なっていて
どちらもが重度で中の様子さえきちんと確認できないほどなのです。
このせいで上向きに爪が伸びてしまい、
靴にあたり巻き爪の圧迫もあって痛みがあります。
ご本人は長年のことだから、、と我慢されているようですが本当は元のようになりたい。
見た目だって、
明らかに反対の指の爪とは違っている。
本音はもちろん
治るなら良くしたいに決まっていますよね。
通常ネイルサロンでは、
このケースの根本解決は難しいのです。
ネイル業界での推奨する模範解答は
”場合によっては水虫の可能性もあるので病院へ行かれることをお勧めします”と言うこと。
ネイルサロンは症状を診断することはできないのでこういうアナウンスがベターだと言われています。
それが病院へ行ってもほぼ解決しないものなのです。
薬を出されるか爪全体を剥がされて痛いそして怖い思いをします。
その上病院では残念なことに、見た目の配慮という美容面は考慮されない場合が多いのです。
経験の長い私でこそ、
ここまではちょっと、、、
扱える範囲を超えているので、
と思って最初は
最善の処置をできずにいたのですが、
地道な作業を繰り返し、繰り返し、、
このたび約3年の年月をかけて、
無事に痛みもなくなり
形も大幅に元通りに近づいていくことができたのです！！
(お写真の投稿が出来ず残念です)
私にとっては挑戦でした、
人それぞれ状態は違うことはもちろんのことですが、
これまでにも類を見ないほど、
重度なケースだったので全く先が見えないのです。
こうすれば必ず良くなるという保証もなく
一見すると無意味の作業かもしれない細かな地道な処置にその都度適切な判断が難しいのでとても時間がかかるのです。
お客さまもよくこの地道な作業に耐え、わたしにお任せ頂けたなと感謝の思いです。
道なき道でした
丁寧ばかりでは終わらせられず、
大胆さや強引な判断では状態は動きません。
”どんなに複雑に絡まった糸でも少しずつでも解いて行けば必ず綺麗に解ける”
という私自身の
肌荒れを克服してきたスタンスと同じでした。
最善の方法を積み重ねて行けば
必ず良くなる。
今それができるのは
私しかいないのだと思って続けていました。
ずいぶんと良き方向へと変わって来た
足の爪先を見て、
そのことを
とても喜んでくださいました。
「この爪にいつも丁寧にして下さってどうもありがとう。
他のサロンにはお願いできないと思っていたの、、、
ここまでしてくれたことはこれまでになかったから。」
足の指先の感覚がなくなるほど
変わり果てた姿になっていたので、
歩きにくさの面も影響していたのです。
この状態のせいで連鎖して肥大していた
足の裏の角質もずいぶんと良くなりました。
自分の体の一部を
変形や痛みがあるために諦めて過ごすのと
こんなに良くなったんだね、ありがとう
と愛でて過ごすのでは、雲泥の差があります。
何年かかろうとも
自分の体は必ず再生しようと最善を尽くしている。
自分の大切な一部を諦めないで頂きたい。
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