こんにちは！
おでこです
今日は抗がん剤による爪への副作用について書こうと思います。
私自身の体験に基づいて書いてますので、万人に当てはまるわけではないと思いますが、私や、私の周囲の抗がん剤経験者の話を聞いて、私の考えを書きます。
あと、情報は生物（なまもの）ですので、時間の経過によって古い情報になる可能性もありますことをご了承くださいませ
抗がん剤投与前、
「爪が黒くなるって、どの程度？」
「爪が割れるって、どの程度？」
なんせ初体験ですから、不安でした。
結果から言いますと、
①投与時に冷やす←重要
②キューティクルオイルを塗る
③爪を短く整える
以上に尽きます！
私は少し黒ずんで、少し波打って、少し痛くなりましたが、ひどくはなかったです。
中には冷やさなくても何ともなかった人もいますし、逆に、冷やしても副作用が出た人もいます。
医師の中には冷やしても意味はないと言う方もいるそうです。
でも私が入院中、爪が真っ黒になった患者さんが他院から転院してこられて、
「ここで投与中に冷やしてもらうようになってから色がマシになったのよ」と見せてくれました。
なので、私は冷やす意味はあると思います。
でも冷やさなくても大丈夫だった方もいるので、そんなに不安に思わなくても大丈夫！
ではまず
①投与時の手の冷やし方
手足を冷やすのは、爪のためだけでなく、しびれ対策にも有効ですのでぜひ冷やして下さい！
私の病院では、冷やすものを全て用意してくれていました。
手 医療用のアイスグローブ（フローズングローブ、コールドグローブ）
足 アイスフットカバー
頭 アイスヘルメット（頭頂部、前髪の生え際をしっかり冷やしましょう）
眉毛、まつ毛 冷たいアイマスク（まあこれは、あれば）
口の中 味覚障害対策の口に含む氷
（私は氷が苦手だったので、皮ごと食べられるブドウを凍らせて持って行ったり、クーリッシュという吸うタイプのアイスを持って行ったりしました）
私は口の中を頑張って冷やしたのに、副作用ひどかったです
アイスグローブですが、病院によっては、持参して下さいという所もあるそうです。
その場合、アイスグローブを買う必要はありませんよ～高いですから
手足はこれで作れます。
・アイスノン
・タオル
・銀の保冷バッグ（100均の）
アイスノンをタオルで巻いて、銀の保冷バックに入れます。
手と足はこれでいけますね。
足はこれ一つで、両足入れることができます。
足の裏が冷えればいいのでね。
個人的には医療用のアイスグローブより、
アイスノンのほうが良かったです。
医療用のアイスグローブ、ビックリするほど冷たいです。
痛くて入れたり出したりしてました。
でもその割に45分くらいでぬるくなるんです。
アイスノンはずっと一定で、出し入れしやすいから、氷を口に入れる時に手を出し入れするのに便利でした。
で、もし点滴のルートの場所が手の甲だった場合は、保冷剤にガーゼを薄く一重に巻いて、持って下さい
（私は小指の付け根になったことがあります）
冷たくて痛くなってきたら離して、また入れて（持って）を繰り返します。痛いのをガマンしなくていいですよ、冷えてればいいんです
持参した場合、病院に着いたらすぐに冷凍庫で預かってくれるか、事前に聞いておいたほうがいいです。
夏とか特に溶けちゃいますからね。
冷凍庫に預かってもらえない場合は保冷剤をたくさん入れて行って下さいね。
あと、投与中に冷やすと、めっちゃ寒いです！
真夏でもブルブルですよ！
病院にホットジェルや電気毛布があるか事前に確認しておいたほうがいいです。
ない場合、電気毛布だけでも持って行って下さい！
ほんとにめちゃくちゃ寒いですから！
次に
②キューティクルオイルでケアする
「抗がん剤中の副作用が辛い時にキューティクルオイルなんて塗る元気ない・・・」
という方もいらっしゃると思います。
でもぜひ朝と昼と寝る前に！
なんなら寝る前だけでも！
キューティクルオイルを塗ることで、
爪に栄養を与え保湿し、
少しでも割れにくい丈夫な爪を育てましょう！
爪は水分量が少なくなると割れやすくなります。
オイルで保湿しましょう！
皮膚だって乾燥してパックリ割れることもあります、保湿が大事です！
私は体調の悪い中、「こんなにしんどいのに爪まで痛くなったらイヤだ」の一心でキューティクルオイルを塗っていました。
でも今思うと、乳がんになる前から毎日塗っていたし、家にオイルがあって、すぐに塗れる環境にあったのです。
つまり塗るのがすでに習慣になっていたので、面倒でなく毎日出来たのかなって思います。
すぐに塗れるように、枕元とキッチンに置いています
皆さんも、いかにオイルを塗るのが面倒にならず塗りやすい環境にするか、です
いつでも塗れるように、ベッドサイドやリビングにオイルを置いといて下さいね。
で、爪のどこにキューティクルオイル塗るの？
塗る場所はこちら
キューティクル（甘皮）
ハイポニキウム（爪の裏の皮膚）
私の使っているオイルはこれ。
これ以外は使えない。
本当に良いから！
爪だけでなく肌にものばせます
本当はキューティクルケアをしてから、爪母（甘皮の奥の爪の生まれる所）にオイルを届けてあげないといけないのですが、抗がん剤中、骨髄抑制中は触らないほうがいいので、オイルの塗布だけして下さい。
私のオススメのキューティクルオイルです。
毎日使っています
③爪の切り方
爪は、爪切りで切らないで下さい
爪切りで切ると、健康な時でも二枚爪になりやすいのに、爪が弱っている時は尚更です。
ファイル（やすり）で一方方向に動かして削って下さいね。
※爪切りに付いているやすりはダメです！
（下でご紹介しているエメリーボードを必ず使用して下さい！）
でも私は、ドセタキセルを投与している時の2クール目か3クール目くらいから、爪の先端が当たると痛かったです。
上からは大丈夫でした。
ファイル（やすり）では痛くて、
どうしても爪切りで切る場合は、
お風呂上がりに切って下さい。
ファイル（やすり）
（ファイルの中でもエメリーボードという自爪を削るファイルです）
180G〜220G（G…グリッド、目の粗さ）がオススメ
オイルもファイルもネットで買えます。
グロウンケア以外のキューティクルオイルはドラッグストアでも売ってると思います。
お手持ちのキューティクルオイルでもいいです。
抗がん剤による
爪への副作用について
黒ずみ・・・これは生活に支障はないのですが、見た目の問題です。親指が少しずつ紫色になってくるパターンと、すーっと黒い線が出てくるパターンがあるようです。
私はECで薄っすら紫色になりました。
マシなほうです。
私は爪以外の、吐き気その他の副作用が強く出たタイプです。
ですが爪だけは、この程度で済みました。
投与時に冷やした＆毎日キューティクルオイルを刷り込んだ、その結果だと思っています
爪甲剥離・・・爪が先端から剥がれてくること。
少しなら痛みはない場合が多いです。
抗がん剤の投与が終わって爪が伸びれば治ります。
キューティクルオイルを塗ることによって爪とその下のお肉が育ちますので、ぜひ塗って下さい
予防のためにもキューティクルオイルを塗布したほうがいいです。
もし爪に汁が出てきたり、膿んだりしたら、すぐに病院に行って下さいね。
その場合は病院でステロイドの外用や抗生剤投与があるそうです。
爪甲剥離は、早期・軽度ならキューティクルオイルでのケアで回復します。オイルをつけるだけなので、ぜひ塗って頂きたいです。
爪が波打つ私はドセタキセルで少しだけ波打ちました
亀裂は入りませんでしたが、気を付けないと亀裂になっちゃうな、くらいにはなりました
白っぽく線が入ってますね。
これが伸びて先端にきた時が一番キケン！
気を付けないと引っ掛けてベリッとなって亀裂が入ってしまいます。
ですので爪を短く整えておいたほうがいいです。この写真の私の爪、ちょっと長いですね
爪を短く整える時は、爪切りでなくファイル（やすり）を一方方向に当てて削って下さいね。
私はドセタキセルの途中から、爪が痛くなりました。
不安でしたが、ラストケモ（最終投与）から２ヶ月くらいで痛みは引きました。
痺れてた指先と足裏も、ラストケモから半年でかなりマシになりました。
まだ少し残ってますが日常生活で気にならない程度になりました。
ポリッシュ（マニキュア）について爪の変色を隠したり、爪の保護のためにポリッシュを塗ってもいいです。
ただ、ポリッシュをオフするときの除光液が、爪や爪周りの皮膚を乾燥させるので、綺麗に手を洗ってからオイル保湿をして下さいね。
お風呂上がりのオイル保湿がオススメ
長文になりましたが、
これから抗がん剤治療をされる方の参考になれば嬉しいです
少しでも抗がん剤の副作用が軽く済みますように・・・
放射線したらどうなるんだろう・・・
大丈夫だから安心してね！
治療中、おヒマな方はこちら
もしくはアトールおでこで検索してね
