10年後の再開(テニスコート) | 南三陸町と、『名前負け』するブロガーの日常

南三陸町と、『名前負け』するブロガーの日常

宮城県南三陸町。

大震災からの復旧・復興期を迎えている今、
町はかつての面影を失いつつあります。

そして人々の記憶も失われていくもの。

将来、思い出の補完の一助となれば…。

その願いをもって、私は町を訪れています。

( ;谷)。oO(הללויה)

震災後、テニスコートに設置された仮の役場です。

プレハブの2階建構造。その存在はニュース映像から

知っていましたが、ここで働く方々の激務もまた報道

されていた為、言葉に出来ない申し訳なさのような

気持ちから写真はこの1枚しか残せませんでした。

ここは、私にとって不可侵の場所だったのです。

 

この日から写真が増えることは無いまま時は流れ現在。

テニスコートは正式に営業を再開しています。

 

ここに、ほんの一時でも役場があったということ。

その事実を忘れてはいけないような気がしています。

 

休日には、中学生や一般の方がテニスに興じる姿を

見掛けます。“平時”を実感します。

 

 

新庁舎完成後、ようやく私の心から“不可侵”は薄れ、

ここの写真を残したいという気持ちが浮上しました。

路面が傷んでいるのは、もしかしたら多くの人々や

機材の出入りが繰り返された影響かもしれません。

第二・第三庁舎の解体も決まり、この風景を見ること

が出来るのもあと僅か。

しっかりと記憶しておきたいと思います。