【過去の記録】松原公園SL解体・撤去 | 南三陸町と、『名前負け』するブロガーの日常

南三陸町と、『名前負け』するブロガーの日常

宮城県南三陸町。

大震災からの復旧・復興期を迎えている今、
町はかつての面影を失いつつあります。

そして人々の記憶も失われていくもの。

将来、思い出の補完の一助となれば…。

その願いをもって、私は町を訪れています。

( ;谷)。oO(הללויה)

C58-16

この蒸汽機関車C58-16は昭和13年9月

川崎車輌株式会社で誕生北海道宮古中国関西の各線で

活躍、全線無煙化達成の昭和50年1月会津若松駅を

最後に引退致しました。この間の走行距離、実に

3,676,414kmで地球を45回も廻ったことに

なります。以後は仙台鉄道管理局に依り会津若松機関区

に大切に保存していたものを気仙沼線全線開通記念と

してこのたび特に当町に貸与されたものであります。

みんなで此の貴重な文化財であるC58-16を大事に

しましょう。

昭和55年(1978)5月5日(こどもの日)

志津川町・松原S・L保存会

 

製造年月日:昭和13年(1938)9月23日
製造所:川崎車輌株式会社
走行距離:3,676,414km

型式番号:C58-16
全長:18.275m
幅:2.936m
高さ:3.940m
重量:積車95t 空車75t
炭水車:水15t 石炭5t

動輪直径:1.52m
火格子面積:2150㎡
ボイラー圧力:16ks/c㎡
最大馬力:330馬力
シリンダー直径:0.48m
最高速度:85km

 

私が初めて町に到着した当時、松原公園のSL

『C58-16』は道路上に横たわっていました。

 

震災で流出し、この状態のまま1年以上が経過。

動きがあったのは2012年7月末です。

 

追記(9/11)です。

K様から写真を提供いただきました。

2012年7月27日。

解体途中のC58-16です。

横倒しだった車体が起き上がっているのがわかります。

 

2012年7月29日AM5時47分。

こんな時間にここにいたこと自体が奇跡的ですが、

これも何かの運命だったのでしょう。

巨大な重機の姿が目に入り、写真に収めました。

 

正式な記録は見当たりませんが、2012年7月末に

解体・撤去されたと伝えられるC58-16。

上の写真、確かに一部解体されています。

写っている車輌はラフテレーンクレーン。

この車輌に持ち去られたのは明白です。

C58-16、これが最後の姿です。