前回のブログに引き続き、6月議会の報告をします。24日に行われた、振興環境委員会の議案質疑後、後半は委員会の中での一般質問が行われました。私は、2月議会から引き続いて、地域を走るコミュニティーバスについて取り上げました。そのことについて、報告します。



愛知県内を走るコミバスについて質問。8割を特別交付税で措置??


 2月議会で、「コミュニティーバスは、地域住民にとって必要な『最後の足』です。そこで、県として、市町村が走らせているコミュニティーバスに対して、県が補助することが必要だと考えます。愛知県もコミュニティーバスに対して県として独自の補助をして『地域の足』確保を支えるべき」と私は質問をしました。その質問に対しての答弁で、「市町村がコミュニティーバスの運行等を行う場合には、基本的に、その運行維持費等の8割が特別交付税で措置されている。」ということをいわれました。

 質問・・「8割が特別交付税で措置されているといいますが、その具体的根拠と市町村別の内訳はどのようになっていますか?」


 県の答弁(要旨)・・「地方交付税は省令で定められていて、市町村交付税の中に地方バス路線の運行維持というものがありまして・・・。」「市町村ごとで、それぞれ異なるので、内訳は示せません。」というようなことをこたえました。


 

地方バス路線?その定義は?県がごまかしの答弁!!


 地元である、豊橋に電話をして、豊橋のコミュニティーバスに特別交付税8割措置されているかきいたところ、「わかりません。理論上の計算した数字はあります。」というような返事が返ってきました。はっきり、したこたえはありませんでした。

 特別交付税に関する省令一覧の事項に「地方バス路線の運行維持に要する経費があること。」とかいてあります。「コミュニティーバス」とはどこにも書いてありません

質問・・「地方バス路線」とは何をさしているのでしょうか?定義はなんでしょうか?


県の答弁(要旨)・・「コミュニティーバスという定義はない。地方バス路線も含まれている。」というようなことをこたてて、ごまかしの答弁が明らかになりました。



“コミュニティーバス”について、答弁を!!


 「コミュニティーバス」について限定したものという定義は確認できませんでした。私は、コミュニティーについて質問をしています。ちゃんとコミュニティーバスについて誠実な答弁をしてください。

 2月議会の振興環境委員会での「市町村がコミュニティーバスの運行等を行う場合には、基本的に、その運行維持費8割が特別交付税で措置されている。」という答弁は、ごまかしの答弁であり、県が、コミュニティーバスに補助を出さないという理由にはならないと考えます。

 前回「コミュニティーバス」の認識で「地域において重要な役割を担っていると認識している。」と県の方は答弁されました。ぜひ、その上に立って、県民の願いにこたていただきたいと思います。


それでは、“コミュニティーバス”について質問していきます。


実際に、豊橋のコミュニティーバス「柿の里バス」に乗車してきました。


 コミュニティーバスは、地域の方から必要とされています。

 私は、豊橋のコミュニティーバス 「柿の里バス」に実際乗車してきました。病院の入り口の前や、スーパーの駐車場で止まってくれて、すごく便利だと思いました。地域の方も「週4回使っている。」「病院に行くのに便利」「バスに乗るとそこで知り合った人と話ができる。」「地域とつながれる」と話していました。

 一方で、「小学生の子どもが安心して移動できる手段が欲しい」「年をとると運転できなくなるから、交通手段がない。コミュニティーバスを家の近くまで走らせてほしい。」とさまざまな要望が寄せられました。

 質問・・「県として、県民のこういった切実な声にこたえて、地域に必要とされている、コミュニティーバス拡充へと市町村と力をあわせていくべきではないでしょうか?県民の願いに向き合った真摯な答弁をお願いします。」


県答弁(要旨)・・「地域の交流の場を育てるのは住民。地域が一堂に会して自分の問題としてみんなで一生懸命やっていくこと。県は、市町村の交通会議に出席して、情報提供や助言をしている。」

という、県民に背を向けたことを言いました。


 

市町村を支えるのは、県の役割!市町村任せにするな!


 県は、2月議会の答弁で「まずは市町村が主体となって進めること」という答弁をしましたが、すでに愛知県内で54市町村のうち50市町村とほとんどの市町村で運行しています。

 「住民にもっとも身近な基礎自治体である市町村が地域の実情に応じて対応すべきものであり、住民や交通事業者と連携して、その費用負担をどうするかも含めてきめていただくもの」という県の答弁もありましたが、市町村はすでに必死になってバス事業を支えています。赤字になれば、市町村はコミュニティーバスを廃止にしてしまう可能性もあります。そうなれば、住民の地域の足がなくなってしまいます。住民の方も赤字でバスが廃止されるんじゃないかと大変心配をしています。

 質問・・「確かにそれぞれの地域を支えるのは市町村の役割です。しかし、その市町村だけでは限界があり、市町村ごとで地域間格差もあります。そういったところを支えるのが県全体をみている愛知県政の役割ではないでしょうか。市町村任せではいけないと考えます。どうでしょうか?」


県の答弁(要旨)・・「市町村任せではない」「地域の地元市町村が担うこと。」

というような答えをしました。私が、何度も「市町村任せ」というもんだから、県が「そうじゃない。」といったはいいけど、出た答えは、やはり市町村任せです。県の役割じゃないと言いたいようですが、そもそもその認識が間違いです。



岐阜県では、コミュニティーバス事業に補助!愛知県も市町村の熱意にこたえて補助をして!


 お隣の岐阜県では、交通空白地域の人口を県として把握しています。また、コミュニティーバス事業に補助を出しています。岐阜市は県の補助について、県に要望を出していてその中で、「地域のコミュニティーバスへの補助は、費用対効果の観点からいっても効率的である。」と書いてあります。

 質問・・「愛知県も、必死になってバス事業に努力している市町村の熱意にこたえて、県としてコミュニティーバス事業に補助をつけるべきではないでしょうか?



 

リニアではなく、走らせるのはコミュニティーバスを!!


 2月議会でも、申し上げましたとおり、リニア事業を応援してリニアを走らせることに使えるお金があるのなら、県民の地域の足確保に使うべきです。コミュニティーバスは地域の人にとって本当にひつような「最後の足」というべきものです。

 また、生活交通は、病院へいく、買い物へ行く、スポーツジムへいく、福祉施設へいくなど、「健康で文化的な生活」をおくるために欠かせないものです。実際にバスにのってそれを実感しました。

 愛知県政の役割は、大企業優先の県政をつくることではありません。県民の暮らしを優先して、健康で文化的な生活を送れるように、力を尽くすことです。思い切って愛知県内のコミュニティーバスへの補助をつけることを強く求めて質問を終わります。


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 今回も、全然コミュニティーバスに対して、県の役割を果たす気がない酷い答弁ばかりでした。ですが、私は、コミュニティーバスへの県補助を実現させたい!!住民の願いにこたえたい!!なので、実現するまで、何度でも質問していきたいと思います(^^♪


コミュニティーバスに関すること、意見や要望あれば聞かせてください。また、「うちの県は、充実しているよ」ということも教えてください。愛知県内のコミュニティーバス充実へがんばっていきます!!

県の答弁(要旨)・・「県の役割は広域行政。」「コミュニティーバスの維持確保は、地域のもっとも身近な住民、市町村が主体になってやること」というようなこたえでした。広域行政の中にコミュニティーバスも含めて、しっかり地域の足確保に県も一緒になって取り組むべきです。何度も言いますが、市町村任せの県の姿勢です!!