本日、愛知県議会で臨時議会がありました。議員になってからの初議会、そして、初めて全員が揃い、自己紹介をしました。

臨時議会では、議長と副議長を決めるのですが、初心表明を行わないということにびっくりしました。


常任委員会が正式に決定しました。

下奥奈歩→振興・環境委員会

わしの恵子議員→健康・福祉委員会となりました。


私の所属となった振興環境委員会で早速、補正予算(急ぐ予算)が委員会で審議してくださいと託されました。


内容は、県営名古屋空港受け入れ拠点施設整備で三菱重工に30億を超えるお金を県が出すということと、展示施設へ零戦を展示するというものです。私は、反対の立場で委員会で質問をしました。


質問内容は以下のとおりです。


◎県営名古屋空港見学者受け入れ拠点施設整備費に関係してうかがいます。議案説明の中や報道にもありましたが見学者受け入れ拠点施設に零戦を展示するということで県民から不安の声があがっています。零戦展示は産業技術や産業観光ではない、重大な問題があります。零戦はアジア・太平洋戦争の旧日本海軍の主力戦闘機として、戦争末期には特攻隊として10代の若者を含む多くの若者が命を落とすことになった戦闘機です。零戦を展示することは戦争美化につながることになると考えますが、県の零戦に対する認識をお聞きします。


◎今、安倍政権は戦争をするくにづくりをすすめています。日本が戦争か平和かを問われているときに県は愛知の若者を戦場に送らないという立場を示すときだとおもいます。戦後70年そして政権が戦争をする国づくりをすすめているときに零戦を展示するということは侵略美化ともいえる非常に重大なことです。靖国神社の遊就館に零戦が展示されています。特攻勇士の像があり、そのそばに「殉国の精神は永久に語り継ぐべきものである」と解説されています。なぜ今、零戦を展示するのですか。

◎特定企業の製品展示に県が多額のお金を出すことについてききます。まず、三菱重工業は県営空港の隣の小牧南工場に一般公開の史料室をもっています。ここに零戦など、三菱製の飛行機を展示しています。これは特定企業による企業博物館です。今度展示予定のYS11,MRJも三菱製であり、税金による特定企業製品展示です。すぐ隣の三菱重工小牧南工場に一般公開の航空機博物館があるのに、今回なぜ、県は特定企業製品展示へ30億を超えるお金を出すのですか?

◎次に、三菱重工業は戦闘機をつくって軍需産業をしている会社です。県がなぜ軍需企業の三菱に対してお金を出すのですか?軍事産業で武器や戦闘機をつくる企業に依存するような愛知の産業構造にしてはいけません。なぜなら、三菱重工業を含む工場が侵略戦争のための戦闘機をつくってきた軍需拠点の愛知県が、攻撃目標とされて太平洋戦争末期に米軍による爆弾投下数が最も多かった県だからです。多かった理由には零戦など、軍事兵器生産関係の会社が多くあったからです。東三河では豊川海軍工廠がねらわれました。名古屋大空襲などでたくさんの人の命が犠牲になった事実を忘れてはいけません。しかも今、三菱小牧南工場は航空自衛隊の次期主力戦闘機F35の生産拠点とされ、またアジア、太平洋地域のF35整備拠点とされようとしています。このことにより、県営空港の軍用機利用が増大します。そういう軍事企業へ県民の税金を使うというのはどういうことですか?見解を求めます。

◎今まで述べてきたように、愛知の航空産業と軍事利用を一体に扱う展示はすべきではありません。県議会では昭和38年に平和宣言を議決しています。「戦争のない世界、原水爆脅威のない世界は、全人類の悲願である。愛知県は、全世界の人々と手を携えて人類永遠の平和と幸福実現のために努力する平和県であることを宣言する」としています。県議会としての意思を尊重するのであれば今回の提案は逆行するのではありませんか。県は特定企業へ多額のお金をだすべきではありません。県民が県営名古屋空港に期待するのは平和・利便・地域・振興に役立つ機能充実です。特定の大企業にお金を使うのではなく、地域経済を元気にするため中小企業や、農漁業、福祉を支援するべきです。今回の補正予算案に反対を表明して質疑を終わります。


当局に零戦への認識について尋ねたときに、「航空宇宙産業、ものづくり愛知を発信していくため」とまったく質問の答えになっていなかったのでもう一度「零戦に対する県の認識を聞いているんです。質問に答えてください」とききました。それでも当局は答えられませんでした。

この質問をしたときに、他党の議員から「それは、県の個人の認識だから関係ないだろう」とぼそっと言われました。


別の場面では、私の質問中に他会派の方から笑いがおこりました。本当にひどいです。


その後も、いくつか質問しましたが、当局の答えはどの質問にたいしても同じ回答でした。思わず「同じ回答ばかりですね」と言いました。

零戦に対する認識も、軍需産業をしている三菱重工業にたいしても、まったく何も言えない県の姿勢と県民の不安の声に正面から向き合えない姿勢にびっくりしました。



質問はすごく緊張して、手と足が震えていました。でも、質問することは全部発言できたのでよかったです。今日、本会議と委員会で私とわしの恵子議員の初陣ということで、わしのさんの地元のかたや、東三地区からはくしだ信吾さん、蒲郡市会議員ひえの佳代さんが傍聴にきてくれました。


本会議では、わしの恵子議員が反対討論をしました。


今回、県議会に変化がありました。私とわしの議員が反対質疑、反対討論をすると言ったら、他会派の方も委員会で質疑をしました。本会議では、自民党が賛成討論をして、自・共対決でした。


共産党の議席ができたことで、県議会に活気が出始めています。



 

(議会終了後、傍聴にきてくださった方達へあいさつと感想を話して交流しました。)


質問するにあたりたくさんの方から力を借りました。支えて下さる方達がいるから頑張れるし、大きな力になるんだと改めておもいました。とても心強いです。


地元の方や、後援会のみなさんとも活動しながら、次は、6月議会に向けて再びがんばっていきます。