ジイです。
このブログ久しぶりだな~と思って前回の投稿日時を見てみたら、
なんと6年前でした。
6年といえば72歳が78歳になるほどの歳月、
時が経つのはイカンともしがたいものです。
で、そんな久しぶりにこのブログを書こうと思ったのは、
一昨日観に行ったミュージカルがあまりにも印象的で、
これは思い出として残しておこうと思ったからであり、
皆さんともこの思いを共有したいと思ったからです。
観に行ったミュージカルは童話作家の「アンデルセン」の生涯を扱った物語。
簡単に内容をまとめると、
アンデルセンは作家としては成功を収めていますが、
1人の人間としては何も幸せを掴めなかったようです。
そんなアンデルセンの苦悩と、それをたしなめる依頼主みたいな人のやり取りを通しながら、
何本かのアンデルセンの童話がオムニバス形式で演じられます。
アンデルセンは何事も思うようにいかない苦悩を作品に投影してバッドエンドの話ばかり作るので、
依頼主も「もっと楽しい話を書いてくれ、売れる話を書いてくれ」とお願いするんですが、
アンデルセンは聞く耳をもちません。
自分がこんなに辛いのにゴキゲンな話など書けるか!って感じですね。
と、これがザックリとしたお話の流れなんですが、
ワタシの席は前から2列目の真ん中あたりという、えらく良い席で観劇しました。
始まる前から隣の席のオバちゃんが寝てるんで、あらら~って感じで劇に没頭していきました。
前半、「マッチ売りの少女」「赤い靴」と、救いのない話が続き、休憩タイム。
後半が始まっても隣のオバちゃんは寝てるので、
これ、観に来た意味あるんかなと思いながら舞台で演じられる重い話を楽しんでいました。
「雪の女王」で幼馴染が呪いか何かでおかしくなってしまって、
少女が嘆いているあたりで、
「グゥ~」と異音が・・・。
あろうことか、となりのオバちゃんがいびきを書き出したではないか!
これはカンベンしてほしいな~と思いながら、まあそのうち収まるだろうと思って放置してたけど、
なかなか収まらない。
グゥ~グゥ~・・・
そのうち、少女が氷漬けになって雪の女王の話が終わり、
舞台ではは「人魚姫」が始まりました。
これが一層悲しいお話で、主人公の人魚が溺れていた青年を助け、
その青年に恋をしてしまい、陸の上に上がってその青年に会いたい・・・と
魔女にお願いしました。
魔女が言うには、願いを叶えてやるが、その代わりに声を失い、
さらにもしその青年の心を射止めることができなければ、お前は海の泡となって消えていくのだと言われました。
それでも人魚は青年に会いたい一心で、条件を飲んで青年に会うことはできたのですが、
青年には婚約者がいることが分かってしまいました。
その時の人魚の悲痛な心が涙を誘うのですが、人魚姫の話の最中、
ず~っとイビキが鳴り続けていて、しかもだんだん大きくなってくる!
「ぐお~~~ぐお~~~ぐお~~~ぐお~~~ぐお~~~!」
周りの席の人も流石に気になりだして、振り向いてきたした。
「隣の人、注意したらいいのに・・・」という心の声も聞こえてきそうだ。
暗い海の中、悲嘆に暮れた人魚が海の泡と化し、プロジェクターに泡が浮かび、
「コポコポコポ・・・・」と淋しげな音が流れていたけど、
「グォ~グォ~グォ~!」
にコポコポはかき消されてしまった。
待っててもイビキは収まりそうにないので、
人魚姫が終わってアンデルセンが依頼主にクビを宣告されるシーンで、
ワタシも意を決して隣のオバちゃんにトントンと叩いて起こして、
「イビキがすごいっす」
と伝えたんだけど、
オバちゃん「え?」
と伝わらなかったので
「イビキー!」
と伝えてようやく理解してもらいました。
クビを宣告する依頼主とイビキを宣告するワタシ、
どちらが心苦しかったのかは不明だけど、
オバちゃんとアンデルセンのどちらがショックだったのだろう。
その次の話「ある母の物語」では死神かなにかに自分の赤ちゃんを奪われた母親が、
その赤ちゃんを取り戻したければ他の赤ちゃんを見捨てろみたいなことを言われます。
我が子を守るためならそれしきのことやるだろうと思ってたら、
母親は「それはできない!」
という反応をしたので、アンデルセンが「なんでだ~!なぜ自分の幸せを優先しない!」
みたいにショックを受ける流れだったんですが、
イビキ宣告の余韻で話が全く入ってきませんでした。
最後は「マッチ売りの少女」や「人魚姫」などこれまでの登場人物が次々にアンデルセンに救いの言葉を与え、
アンデルセンは人生の大切な何かに気がついてハッピーエンドになり、観客拍手喝采。
ワタシは最後、これまたイビキの余韻でアンデルセンが何を悟ったのか
分からずじまいでしたとさ。
