リアル友達が2機目のラジコン

を飛ばそうとしていた時、

やぶの中から突然一匹の猫が

にゃ〜と現れた。

ここは愛西市の外れで

周りは枯れ草と大河しかない。


リアル友達が慌ててリュック

からおかかのおにぎりを

食べやすいように分けて

猫に与えた。

猫はにゃ〜にゃ〜言いながら

おにぎりを食べた。


食べ終えて猫は欠伸をすると

またにゃ〜にゃ〜鳴く

リアル友達は平たい皿に

水をとくとくと注いで

猫の前にそっと置いた。

すると猫はごくごく水を

飲み干した


リアル友達に私は聞いた

「なぜそんなに猫の事が

分かるの?」


リアル友達は

「昔ずっと猫を飼ってたんだ」

と言って猫の背中を撫でている。


私はうさぎと鳥しか飼った事が

無いので猫は分からない。


猫はどうやら、ここに

捨てられたらしい…

とても人に懐いている。

私は思わずリアル友達に

「この猫を飼ってあげて!」と

頼んだ。

リアル友達は即効で「嫌だ」と

答えた。

「なんで?」と私が聞いたら少し

黙っていて

「もう動物は飼わない、と

決めたんだ」と言った。


私達がここを去った後、この

猫は死んでしまうのではないか?

と私は思った…


私も事情で猫を飼うことは

出来ない


太陽がじりじりと私の肌を

焼いた。


そんな時、リアル友達が

大きな声で

「この猫、もう大丈夫だよ!」

と言った

「どうして?」と聞くと

「今、自力でカエルを仕留めて

足を食ってるよ!」との事、


ひぇーカエル?

よりによって

(私の好きな)カエル??


リアル友達「見に来いよー!」

私「遠慮しておきます…」


火曜日は雨だとか、大河まで

水を飲みに行って滑って

川で溺れないか?とか

まだまだ不安な事はあったが

リアル友達が

「ほら、帰るぞ」

の言葉で猫とのお別れが

現実となった…


「さようなら猫」と

私は呟いた