開院まで30分も前に来てしまった
すると、私の前に小男がいた
ぴょんぴょんとうさぎ跳びを
したりして、暇を潰している
最初はその小男の事なんか
気にもしなかったが
小男の不気味な仕草に
ついつい目が行ってしまう
手をひらひらと振り
三角形を空中に描いている…
何度も何度も
それが書けたら
絶対私がソレを見ていると
思い
小男は誇らしげに私を
見上げた。
吐き気がした
早く開院しないか、と
心に祈った
やっと開院して、
体温をはかる所で小男が
体温異常で
引っ掛った
ざまーみろ!
と私は声を出さずに
心で嗤った