『メキシコ人の彼がいて、年末に彼の実家に挨拶に行ってきます』
大事なことは、いつも自分で決めてから両親に事後報告という形をとってきた。”先達はあらまほしきものなり”とは言うものの、大事なことを両親に相談したという記憶は、あまりない。
最初に入社したメガバンクを辞めてカナダに行く時も、シンガポールに行くと決めた時も、今の彼と付き合うと決めた時も、両親に相談せず事後報告をした。
もちろん、『両親に報告』⇒”両親大衝撃
” とはなるのだけれど。笑。
昨年末、両親にメキシコ人の彼がいて、真剣に付き合っており、彼と結婚を考えていると報告した時、両親は大いに驚き、そして喜んでくれた。
そんな時、母がつぶやいた一言。
『なほちゃんに素敵な人が見つかって本当に良かった。日本人にはなほちゃんの相手はいなかったのね』
心に少し、ひっかかる言葉だった。
彼がメキシコからシンガポールまで遠路はるばる訪ねて来てくれて、私に交際を申し込んでくれた時、私は34歳。数日後には35歳になるところだった。
正直、幸せな結婚はあきらめていた。日本人の男性で、35歳の女性を恋愛対象と見る人は、とても少ないと思う。
お見合いをするか、結婚相談所に行くか、独身男女のパーティーに行くか。
30代むけの女性誌を買うと、その手の広告がイヤでも目にとまる。でも、自分がたとえ3つの選択肢の内の1つを選んで誰かと出会って、そして結婚する・・・とはどうしても考えられなかった。
それなら一人で生きて行こうと、少し寂しく思いながらも意に染まぬ結婚はしないと決めていた。
そんな中、メキシコからわざわざ24時間以上かけてシンガポールに来てくれた彼。
私に面と向かって、『僕の彼女になって下さい』と言いたいから来てくれた彼。
国籍なんて、関係ない。
自分の事をどれだけ思ってくれるか、大事にしてくれるか、大切なのはお互いをおもいやる心だと思う。
もちろん、国籍の違い=言葉の違い、文化の違い、習慣の違いとなるわけで、日本人同士よりは少しだけ気苦労が多いかもしれない。
それでも、お互い日本語で話しているのに、全く言葉が通じない人と付き合っているよりは、思いやりを持って気苦労をした方がずっと良い。
30代半ばのシングルとなれば、それなりに色んな経験をしていると思う。
自分がクタクタになるまで尽くしても、全くの無駄だったり。思ってもいない人に付きまとわれたり。すごく年下君と付き合ってみたり、ダメンズと付き合ってみたり。笑。
SATCとまでは行かないものの、自分なりの男性経験がある。
その自分の経験に基づいて決めた、今の彼との交際。
日本人だからって日本人と付き合い、結婚する必要は全くない。
今の彼が運命の相手だと、心の底から信じている。
『なんで日本人じゃないの?』
そう聞かれたら、
『なんで日本人である必要があるの?』
と、聞き返そうと思う。
心が通じていれば、国籍なんて関係ない。
今の彼と出会えた事を心から感謝して、これからもずっと彼を大事にして行こうと心に決めている。
出会えた事に、ありがとう。