全校集会で
褒めちぎられる
女子生徒二人。
 
 
雪で転んで
困ったおばあさんを
助けてあげたらしいが、
あたしだって
その場にいたら
当然のごとく助けたさ。
 
 
そんなの
普通の人間なら
助けるに決まってる。
 
 
優しさを
たたえるのではなく
自分の優しさを
アピールする場に
立ち会えた
運の良さを
たたえるのなら
分かるが。
 
 
....納得いかない。
 
 
先生に嫌われた
あたしを見直して
もらうのに最適な
シチュエーション。
 
ぜひぜひあたしにも。
 
それでむっちゃ
親切にして
一発逆転てな
もんですよ。
 
....ずるい。
 
 
 
偉そうな事言ったって
足の小指を
角にぶつけて、
「角なんか
なくなっちゃえよぉ!!」
と叫んだあたしは
小市民。
 
小指を角に
ぶつけるなんて
そんな古典的あるあるを
具現化した時点で
あたしなんか
リトルガール。
 
さけんだ大きな声が
裏がえった時点で
ミニチュアダックス。
 
痛む小指を
効果がないと
知ってはいながら
手でさするあたし。
 
 
嗚呼小市民。
 
 
 
今日の放課後、自分の
ロッカーの鍵が開かなく
なってしまい、
(あたしが3桁の
番号を忘れただけ)
クラスの男子2人と
女子2人とあたしで
3桁を必死で考えて
開けようとしてました。
 
好きな数字を順番に
言っていったり、
それぞれの
携帯番号の下3桁で
やってみたり、
色々やった挙げ句、
 
駿:[最後の数字は
絶対6だな。
なんか6は
しっくりくる!!]
 
と言い始めました。
 
あたしも鍵に触って、
色々試して
みたのですが、
正直どこでも
しっくりくる感が
ありました。
しかし、自信満々に言う
駿に便乗して、
 
なほ:[どこでも
しっくりくるけど、
6だけしっくりの
きかたが違う!!]
 
と言ってみたりして
残りの2桁を探る事
一時間。
一向に開かず、
見回りに来た先生に
怒られたりしたので
最後、自分が思う数字で
チャレンジして
帰ろうみたいな
空気になり、
一人ずつやったところ
もう一人の男翔太が
 
[う゛わ開いたー!!]
 
と叫んで涙目に。
 
その数字は"238"
 
"6"は?!
 
しっくりくるから
確定とされていた
"6"は?!
 
どこにも入って
ないぢぁんか!!
 
そのあと駿とあたしが
責められたのは
言うまでもなく、
鍵だけであんな
楽しい時間が
過ごせるという事を
知った今日で
ございました。
 
 
得たものは何もないが
前より、あいつらを
好きになった。
 
 
鍵番号教えてくれて
ありがとう。