日報は県民の導き 28.10.21
4つは、新潟日報の偏向性だ。
何をトチ狂ったのか、地方紙が県知事に咬み付いた。
咬み付かれた泉田知事は、理不尽振りに往生した。嫌気が差したというか、相手の訳の分からない振舞に辟易したのだろうか。
然も咬み付いた理由がチートも判然としない。公務員に大っぴらに咬み付くとしたら普通は贈収賄疑惑であろう。
検察や警察の広報から仄めかされただけで、新聞社は鬼の頚でも取ったかのように大燥ぎする。取材能力が無いから役所の垂れ流しで簡単に情報操作される。だから逆から見ると、燥いでいる雰囲気も無い事から贈収賄ではない様だ。
では横領か。背任か。だが、どの事実関係を摘示しようとしているのかそれすら不明の様だ。報道だから責て事実関係くらいは、すっきりと提示しても良さそうなものなのにそれもない。
咬み付くことを目的として咬み付いたとしか言えないなら、新聞としては悲惨過ぎる話だ。新聞として生きる前に『自殺』している。歩くより先にコケている。新聞の存在そのものがスキャンダルになっている。世話が無い。
抑々(ソモソモ)日本の地方新聞は「自分では何も考えない」を自明の約束事としていたのではないのか。社説ですら此処30年以上、御自分で書かれたことがない。少しでも頭を使う記事は共同通信社の丸写しである。テニヲハ程度は替えるのかと思ったら正真正銘の丸写しなのだ。呆れ返って二の句が継げない。
私が新潟市に定住したのが昭和63年からだが、新潟市に来た時点で地元でも15分で読み終える新聞として有名だった。無料サービスだといって1週間とか2週間とか事務所に届けて呉れたが、その謂れが理解できた。広告が殆どだ。熟読する記事が無い。15分じゃなくて10分の誤りだろう。
恐らく大口の広告主に義理立てしようとして、血気に逸ったものであろうが、下手打てば逆に広告主に切られることになりはしまいか。他人事ながら心配である。
自分で考えることもない人間が、パトロンに使嗾されて、柄にもなく知事に咬み付いた。咬み付いたばっかりに、営業的に大怪我した、にならねば良いがと願うばかりだ。漫画より漫画的だもん。
ご自慢の地元ネタとやらを小マメに漁っては、大袈裟に報道する、従来のスタイルが似合っているのではないのか。ただ私は下越地区に居るのだが、上越地区の地元ネタを展開されても分らない。それでも子供の頃は中越地区に居たので少しは中越の見当が付くが、生粋の新潟っ子は中越ネタにも縁があるまい。
多分、情報として現実的に最も価値があるのは死亡欄だろう。市会議員などで早朝に死亡欄だけ目を通す人も居る。死亡欄の閲覧に月4000円払う価値を見出す者は購読を続けるだろう。
個人的に記者さんも2・3知ってはいるが、印象としては「販売網に胡坐を掻いている」である。凡そ特ダネに記者生命を賭けるなどと言う姿勢とは無縁だ。精々、警察や検察から餌の臭いを嗅がされて、無力な餌に向かって我勝ちに飛び付く位であろう。飛び付かない事には次からネタを恵んで貰えないから、そりゃ事件記者気取りで襲い掛かるでしょうよ。春風駘蕩。
成程、県内に張り巡らされた販売網は大したものだ。ほぼパーフェクトに市場独占している。俺たちは、新潟市を新聞販売網で水も漏らさぬ位に稠密に把握している、と幻想するのも無理からぬ所がある。
その市場独占の解(ホツ)れとなったのが社内エリート記者による「泉田知事への咬み付き」だった、にならねばよいがと、陰ながら念じる次第。