2/20 「國の借金」で増税は論理矛盾
 財務省とその御用達マスゴミ発信による「國の借金」のデマゴーグの目的は、云うまでもなく「國の借金」を埋める為でも、「國の借金」を少なくする為でもない。
 そもそも「國の借金」が生まれた経緯を考えて見られよ。
 財務省とその御用達マスゴミは、あろうことか、国債発行残高を「國の借金」と言い換えている訳であるが、なぜ財務省は累積1100兆円もの国債を発行したのかと言えば、他ならぬ財務省自身が税金だけでは予算が組めないとか言い出したのが発端だ。
 国民から集めた税金だけでは足りなくて、更に国債と言う紙切れを発行する代わりに毎年毎年是れでもかとばかり国民からお金を掻き集めたのだ。気が付いたら1100兆円にもなっていた、それで流石に一抹の不安を抱いたものか、張本人の財務省自身が「國の借金」「國の借金」と騒ぎ出したのだ。
 何処から見ても、マスゴミと云うサクラを使ったヤラセ・自作自演の強盗劇・マッチポンプ・狂言自殺・一人芝居の茶番劇の類なのだ。騙されるが悪いと言いたくなる程の安手芝居なのである。
 お役人様は税金を使うのが仕事だ。税金を使い切って更に追加予算をお強請(ねだ)りして、それでも足りないといって、国債を発行して国民から巨額のお金を吸い上げてオオバラコイテ(新潟弁です)使い切ったのだ。熊も通わぬ越後の山奥に立派な道路を通したり、北海道の原野の中に聳え立つ公共施設を造ったり、好き勝手に使い切って、ふと気付くと国債の償還の見通しが付かなくなっていた。流石にどうしたものか思案投げ首となってところで、広告代理店上がりの取り巻きに知恵をつけられたのか知らんが「國の借金」「國の借金」とデマゴーグを流し、国民が使った様に錯覚させる作戦に打って出た。それが、何と、まんまと当たったと云う訳だ。
 税金で足りないと言った奴が、更に国債発行で大赤字コイテおいて、増税しますもないだろう。
 第一、一般人の良識で考えて例えば月の生活費(歳入)を月の半ばで全部使い切る奥さん(財務省)が居たとして、更に追加追加で毎月の生活費の何倍も臨時生活費(国債)を取っておいて、使いもしない毛皮(公共投資)やら宝飾品(天下り機関)やらの大量の購入に全部注ぎ込んだ揚げ句、「そろそろ追加で貰ったお金を返したいと思うが、その金がないので月の生活費を増額してもらえないか。そしたら,その金で毛皮の支払に使ったお金を貴方に返して、借りを少しでも減らしたい」と言い出したとして、貴方信じますか。それより奥さんの頭が少し奇怪しくなったって、不安になりませんか。
 「ウチのカカアは、顔だけは利口そうで東大を出ているのを常々鼻にかけて俺のことを尻に敷いているが、その実、肝心な事は何も考えていない。どころか少しオカシイ。」
 子供でも分かるが、奥さんの言っている事には基本的な論理矛盾が有る。
 もし増税分で国債発行残高が減る、つまり増税で「國の借金」が減ると思っているとしたら、間違いだ。間違いどころか気違いだ。