2/12 インフレの仕掛けとしてのアメリカ国債
 アメリカは自国を富ませることに関しては何処までも貪欲だった。そこで世界中の富を集める仕掛けとしてアメリカ国債を大活躍させることを思い付いた。
 日本にアメリカ国債を買わせて、しっかり円で払わせれば良い。円が保証する富がアメリカに集まって、その分、日本から富を吐き出させる。一石二鳥だ。荒野の二丁拳銃を振り回しながらレーガンは思ったね。
 それにしても日本の高級官僚という奴は、恭しいばかりに、実に有り難そうに、アメリカ国債を拝領しやがる。紙切れを受け取っても、気味が悪いくらいにニコニコして、正直、コイツ等アホなんじゃあんまいかと疑いたくなる。
 試しにアメリカ国債をドル額面で360兆ほど買わせておこう。
 償還する時節には、どうせインフレでドルが下落して額面360兆が、実質は240兆がとこの価値になっていることだろうし。
 だが、その時が来たら来たで易々と償還なんか応じないぜ。馬鹿正直はジャップだけで沢山だ。此方人等(こちとら)殺(やる)か殺られるかの修羅場潜って生き延びて来たヤンキー様だ。その時は新たにドルで同額面の新規国債と交換するだけのことよ。文句ねえだろう、ジャップの太平楽野郎。貰えるだけ有り難てえと思いな。
 そんで又、償還の時節が巡ってきたら、次もドルで同額面の国債と組み替える訳だ。勿論、実質では190兆の価値に下落している。どの道、永久に先延ばしよ。
 まあ、でもドルが下落して実質で80兆位の価値になったら、ドルでの償還も考えてやろうか。
 なーんてな、俺はそんな甘くねえぜ。
 いよいよジャップの野郎が、お金に換えて下さい、って泣き付いて来たら、そん時は堂々とデフォルトしてやる。借金の踏み倒しくらい、こっちは爪垢程も恐れちゃいねえぜ。特に黄色いジャップにゃ、1セントだって払いたくねえんだよ。いやあ、楽しみだなあ、全世界に向かってデフォルト宣言するのがよう。世界中のアホ共の泣きっ面が今から目に浮かぶようだぜ。でも、それじゃ流石に次からの騙しが遣り難いから、半分だけ払う事にしようか。
 それでアメリカンエスタブリッシュメントは大統領に次の様に宣言させる。
「ドル紙幣と金との兌換は停止します、じゃなかった、アメリカ国債の償還は停止します。但し日本には、アメリカ製の3年型落ち欠陥兵器の購入と引換えに、ドル額面で半額を支払います」
 もし実質をドルで返済するとなったら、単純に下落率から行って、360兆×(360兆÷80兆)=1620兆返さにゃならん勘定だ。そこを360兆÷2=180兆で済むわけだから、180兆÷1620兆=11.11% の実質返還の計算になる。
 11%返還だったら、ジャップには勿体無い位だ、御の字だろう、黄色猿。