7/22 断行(ダンコウ)は死語?
 強制執行により、家財を戸外に搬出することを「断行(だんこう)」と言う
 1ケ月弱後の強制執行の当日が来て、いよいよ強制執行となる。
 当日の前に執行官から「断行する?」と確認の電話が来るようだ。
 「します」ってウチのスタッフが答えたらしい。
 処で、催告の為の訪問と、強制執行の当日との間でやることがある。
 家財を持ち出して、倉庫に確保してくれる運搬業者捜しだ。搬出だけでは足りない。倉庫の確保と、倉庫への搬入・保管が必要になる。費用は50万前後か。
 執行官御用達の運搬業者リストがあって、ここから選んでも良い。但し、市価の5割増しするようだ。100万円位見なさい、とか言われる。
 運送業者や倉庫業者に片っ端から電話するのも手だ。「断行、お願い出来ますか?」と訊いて、「ダンコウ」で通じれば、話は簡単だ。費用一式の見積を出してくれる。費用とは運搬と倉庫の確保と、搬入の一切を含む。倉庫も業者が手配してくれる。執行官御用達でなければ、値段交渉も可能だ。
 尤も、催告と強制執行当日までの1ケ月弱の間で債務者が立ち退くケースも多い。
 法律上全く根拠はないが、引っ越し費用で30万円位を債務者に渡すのが相場らしい。
 断行費用の50万~100万円と較べて、安かったら払って終わりにするようだ。
 強制執行当日や前日にキャンセルしたら流石に違約金を取られるだろうが、取り消しが4日位前なら違約金は請求されないようだ。