お待たせしました。「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2023」のロケ地マップです。
案の定、「傑作選(2023年)」のロケ地探しが難航。「ほんとにあった怖い話」の「第1シーズン」は、毎週放送されていたのでロケーションに費やせる「予算」はそれほどないはず。「栃木や茨城まで出ていける金は無い!」と踏んで神奈川県、東京都西部でロケ地を探していますが、難しい…www。
「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2023」ロケ地マップ
■ 第1話 「誰にも貸せない部屋」
脚本:三宅隆太さん
演出:森脇智延さん
出演:鈴鹿央士さん、井頭愛海さん、石井正則さん 他
病気のの流行で学校の授業は「リモート」、飲食店での「アルバイト」もできなくなり、金銭的に苦しくなってきた肇(鈴鹿央士さん)は「家賃が安い部屋」へ引っ越すことに。
不動産屋に紹介された部屋へ引っ越した肇だったが、引っ越したその日から体調の異変に見舞われ、部屋の天井の原因不明の「黒いシミ」から逆さまの女が顔を出すように…。
● 肇が借りた部屋がある物件
群馬県高崎市高関町、「高関コーポ」
部屋の扉はマンションと言うより「団地」の「高関コーポ」
なかなか良い感じのマンションだと思ったのですが…。
「ほんとにあった怖い話(ほん怖)」にはよくある「事故物件」、「病院」、「生霊」もの。進学や就職で、地方から都市へ出て来て「一人暮らし」をすることになる人が多くなった昨今、一人暮らしに伴う「不安(部屋、病気・怪我、人間関係)」を感じる方には、不安を煽る嫌な話になっていると思います。
高関コーポ NOW!建て替えられてしまったようです。
● 肇が物件を紹介された不動産屋
埼玉県越谷市新富町1丁目、「セントラル総合住宅」
「事故物件を押し付けられた感」満載の担当者の対応が笑えます。
肇に「事故物件」を押し付けておきながら、「部屋の異常」を訴える肇に「そんな噂、聞いたこともないけどねぇ~。」ととぼけておいて、いざ「解約」となったら簡単に応じる不動産屋の態度の変化が現実にありそうで面白いです。
● 肇が施術を受けた整骨院
東京都江東区大島7丁目、「中の橋整骨院」
肇の部屋が「事故物件」だと聞かされた整骨院
入口のガラス戸の「青いライン」で特定できました。
肇が受診のための書いた書類の「住所」から、肇が「あの物件の住人」だと知った医師(石井正則さん)と助手のひそひそ話の場面や、その事に最初に助手が気付いた時の表情など、脇を固める俳優の方々の細かい演技が怖さを盛り上げる要素です。お見逃しなく!
借りた部屋で起こる「異常」を不動産屋へ訴えに行った時の肇の「救いを求めるような目」。簡単に「解約」に応じて手続きを進める担当者を見る時の「知ってて黙ってやがったなぁ!」という「憎しみを込めた目」。「コロナ禍」で、「大きなマスク」で顔を隠さざるを得ない状況で、「目」だけで「心情の違い」を表現している鈴鹿央士さんの演技も見どころの一つだと思います。
「事故」なのか「事件」なのか上の階(4階)の住人の「不審死」という状況。その女の幽霊が天井から逆さまにぶら下がる理由も不明のままでしたが、問題の部屋で肇が見た幽霊の「異常に長い爪」が不気味でした。
第1話「誰にも貸せない部屋」のロケ地マップです。
■ 第2話「視線の出処」
脚本:穂科エミさん
演出:森脇智延さん
出演:中村アンさん、吉田ウーロン太さん 他
娘(さくら)が突然「熱」を出して入院した美奈(中村アンさん)。正社員として働き始めた仕事だったが、娘に付き添って病室に泊まり込むことになる。しかし、病室では怪しい声が聞こえたり、誰かに見られているような「視線」を感じたり…。耐えきれずに退院を申し出た結果…。
● 美奈が勤める会社のオフィス
東京都江東区越中島2丁目、東日印刷(株)「越中島STビル」
「企業のオフィス」として度々TVに登場する「越中島STビル」
● さくらが入院した病院
茨城県行方市井上藤井、「なめがた地域医療センター」
なめがた地域医療センター、すぐ隣の「ソーラーパネル」が気になる…。
絵美が入って行ったのは、正面入口ではなく「赤い矢印」の「センター出入口」です。
「センター出入口」付近
さくらが入院した病室。
本編では、ラストシーンで「さくらが入院した病室」が判るように「看護士がカーテンを開けるシーン」を入れた上で、周囲の病室のカーテンは閉じられた状態になっていました。
「視線の出処」が、まさかさくらと寝ていたベッドだったとは!包帯でぐるぐる巻きにされた幽霊を見てしまった時の美奈の「えっ!?」という表情が何度も繰り返される一方で、幽霊など気にしていられないと言いながら病室を片づける看護士たち。そのギャップが面白い!
第2話「視線の出処」のロケ地マップです。
■ 第3話「胸騒ぎの帰路」
脚本:酒巻浩史さん
演出:國武俊文さん
出演:片寄涼太さん(GENERATIONS)
いつものようにバスで通勤する翼(片寄涼太さん)。ある日、同じバス停で降りる女性に「運命的な出会い」を感じ声をかけてみようかと思ったが…。
● 「松宮」バス停
千葉県千葉市稲毛区穴川3丁目、「穴川東交差点」近くの路上
翼がバスを降りた「松宮」バス停(停留所の表示物はありません)。
「松宮(バス停)」は撮影用に置かれた小道具です。
● 翼が「怪しい女」から逃れるために逃げた道
千葉県千葉市中央区椿森1丁目、「椿森児童遊園地」近くの道
「JR東千葉駅(北口)」前の一角がクライマックスのロケ地です。
「やばい、やばい、やばい…。」翼の心の声が聞こえてきそうな場面。
翼が逃げた路地裏の道。
路地裏の細い道を抜けると「椿森児童遊園地」!
「JR東千葉駅」北口付近を全力疾走。
JR東千葉駅周辺のごく限られた場所で撮影された逃走場面ですが、逃げる主人公を右側から捉えた画と、左側から捉えた画の間に裏路地の場面を挟む事で、「松宮バス停」から「松宮児童公園」までの長い距離を逃げたようにみせる「編集」のテクニックが上手いです。
● 翼が「怪しい女=幽霊」に捕まった公園
千葉県千葉市中央区椿森1丁目、「椿森児童遊園地」
公園名の表示は「松宮児童公園」となっていました。
「バス停はどこでしょうか?」(幽霊)、「あなた、さっきバス停で降りましたよね?」と言い返せば、それで終わってしまいそうな話ですが、「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2017」の「お墓はどこでしょうか」と同じような終わり方。「恐怖表現」のパターンが出来上がっているようです。
また、「バス」に関係する話としては、「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2011」の「奇怪な最終バス」があります。どちらが「怖さ」で優っているかと問われれば、「驚かし(振り向けば幽霊)=恐怖表現のパターン」がある「奇怪な最終バス」の方が怖いかと思います。
第3話「胸騒ぎの帰路」のロケ地マップです。
■ 第4話「視えない来客」
脚本:三宅隆太さん
演出:森脇智延さん
出演:セントチヒロ・チッチさん、宮崎美子さん、奥智哉さん 他
実家に帰った「セントチヒロ・チッチ(セントチヒロ・チッチさん)」。視えない誰かを連れて帰って来た事を弟(奥智哉さ)と母親(宮崎美子さん)に指摘されるが…。
物語冒頭の「街の風景」。
● セントチヒロ・チッチが帰って来た時に歩いた道と実家(ハウススタジオ)
千葉県市川市湊新田2丁目
ロケ地は「ハウススタジオ」とその前の「道」のみ、安上がり。
帰って来た時と、ラストシーンは同じ場所。
● セントチヒロ・チッチの実家(ハウススタジオ)
千葉県市川市湊新田2丁目、「コナコート市川A棟」
ハウススタジオ「コナコート」、右隣は「B棟」。
スタッフと機材の車、2台を止められそうな駐車スペース。
物語冒頭の「街の風景」は、A棟の2階のベランダに「脚立」を立てて撮影した感じです。
出演者セントチヒロ・チッチさんの「実体験」という話ですが、「平安時代の人が夢に出て来てうなされた事があったので、それ以来、寝る時には枕元にお守りを置いて寝てるんですよ。」という本人談を、脚本家が膨らませて「じゃぁーじゃぁーじゃぁー、お母様と弟さんにも登場してもらいましょうよ。視えるってことで!」。そして、完成したのがこの話。という感じがします。
第4話「視えない来客」のロケ地マップです。
■ 第5話「うしろの正面」
脚本:三宅隆太さん
演出:國武俊文さん
出演:とにかく明るい安村さん
匿名希望の「ある男(とにかく明るい安村さん」の体験。客が少ない銭湯。なぜ客が少ないのか…。
● 「怪異」が起こる銭湯
東京都足立区足立4丁目、「曙湯」
曙湯
「金魚の提灯」が目印の曙湯
稲川淳二さんの「MYSTERY NIGHT TOUR 稲川淳二の怪談ナイト」の「心霊写真コーナー」で紹介される心霊写真「サダオ(水辺の顔出し君)」でも、「髪の毛を洗っている時に湯船にサダオが…。」と、最も「無防備な状態」で「怪異」に遭遇する怖さを笑いを交えて伝えています。この銭湯に出る「幽霊」の話を聞いてしまったら、怖くて髪の毛は洗えなくなりますwww。
イギリスのTV番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で、日本人初の決勝戦進出者として話題になった「とにかく明るい安村さん」。数字(視聴率)が欲しければ絶対に使うだろうと思っていたら、この話。このタイミングで、あの芸なら、こういう話になりますよねぇーwww。
第5話「うしろの正面」のロケ地マップです。
■ 第6話「滞留する痕」
脚本:酒巻浩史さん
演出:國武俊文さん
出演:白石麻衣さん、志田彩良さん、佐藤有紀さん 他
新規開店するカフェに主任として派遣された絵美(白石麻衣さん)。同僚とロッカーを交換した日から、体調不良や予期せぬトラブルに見舞われる。ロッカーに現れた人の姿の様な「シミ」が濃くなるにつれて絵美の体調が悪くなり、ある日、絵美は隣のビルとの間の空間に「人の目」を目撃。怪異の原因を突き止めた絵美は…。
● 絵美が勤めるカフェが入る商業ビル
埼玉県越谷市弥生町、「越谷ツインシティ」
越谷ツインシティ、Aシティ。
この商業ビルの「ゴミ置き場」が…。
絵美が主任を務める事になった「ARISTAR」は、実際に「越谷ツインシティ Aシティ」の2階に出店しているカフェ(Cafe&Dining ARISTAR 越谷店) です。ゴミ置き場へ運ばれるゴミの中に「ARISTAR」の文字も見られます。
★ 「Cafe&Dining ARISTAR 越谷店」Webサイト
● 商業ビルの「長い廊下」と「ロッカー室」
東京都北区堀船4丁目、「株式会社 読売プリントメディア」
(株)読売プリントメディア
TVや映画で「長い廊下」が必要な時は「プリントメディア」なようです。
● 商業ビルの「ゴミ置き場」
千葉県千葉市中央区中央3丁目、「青木内科医院」裏の駐車スペース
青木内科医院裏のちょっとしたスペース
まさかの「ロケ地」!
第1話「誰にも貸せない部屋」で、主人公が「施術を受けた整骨院」を探していて偶然に見つけた第6話「滞留する痕」の「ゴミ置き場」!越谷からここ(千葉市)までゴミを捨てに来るのか?と思いながら本編を見直すと、「怖い話」という事を忘れてかなり笑えます。
しかしながら、「それらしい場所」を見つけ出して違和感なく場面をつなぐ制作スタッフには敬服します。
第6話「滞留する痕」のロケ地マップです。
■ 傑作選(2023年)
「ほんとにあった怖い話 傑作選(2023年)」のロケ地マップです。
① 「行きずりの紊乱者」:(第1シーズン#09)
② 「踏切の怪」:(第1シーズン#03)
③ 「憑く男」:(ほんとにあった怖い話 夏の特別編2009)
④ 「死ねばよかったのに」:(第1シーズン#01)
⑤ 「迷い道に憑く女」:(ほんとにあった怖い話 夏の特別編2018)
⑤の「迷い道に憑く女」のロケ地「千葉県いすみ市」も撮影時には「田・畑」だった場所が、今では「ソーラーパネル」に変わっている現状に「絶望」を感じます。「脱原発」、「再エネ」と、聞こえの良い掛け声の裏で「外国資本」に「日本(ふるさと)」を売り渡し、国民の生活には目も向けずに自らの「裏金」づくりと「国会議員」という「地位の確保」のために「旧統一教会(反日宗教)」の支援を受けて政権に居座り続ける「裏金統一教会党=自由民主党(自民党)」。この国を「こんな国」にしてしまった自民党の政治を一日も早く終わらせたい。ロケ地探しを通じて、強くそう思うようになりました。
そして、今回は比較的にすんなりとロケ地が判明した「ほんとにあった怖い話 25周年スペシャル」。追々「ロケ地マップ」を掲載予定です。
「ほんとにあった怖い話 25周年スペシャル」のロケ地マップ(予告編)
「ほんとにあった怖い話 25周年スペシャル」のロケ地マップです。
■ 第1話「共作結界」
■ 第2話「真夜中のチャイム」
■ 第3話「視える!?」
■ 第4話「暗澹の部屋」
■ 第5話「見知らぬ同僚」
「期間限定」の場合もありますが、「TVer」、「FOD」で過去の作品を観ることができるようにもなりましたが、メディア化(Blu-ray、DVD)されないのが.残念です。
2024/09/26
「ほんとにあった怖い話 25周年スペシャル」のロケ地マップに第1話「共作結界」の「会津西病院」が入っていませんでした!
記事の編集中に気付きましたので「訂正版」を掲載しました。
「ほんとにあった怖い話 25周年スペシャル」のロケ地マップ(訂正版)です。
という事で、また次回。