ハンガリーで結婚式に参加する
土曜日の朝、BudapestからDebrecenへ。アレクサンドラの車で、Zahraと3人で行くはずだったのが花嫁のYuanyuanから頼まれてポルトガルから来た彼女の友達のオリビア(西洋風の名前だけど中国人。本名ではないと思う。。)も加わった。2時間半くらいで到着し、Debrecen大学の敷地内にあるドミトリーにチェックイン。お昼を食べに行ってから支度して4時にすぐそばのパーティー会場へ移動したんだけど、ドミトリーにチェックインしたときに処理してもらったはずの駐車場のチケットを出口の係員に見せたら「スタンプがないから受け付けられない」と言う。戻ってドミトリーのレセプションに行ってスタンプが必要と言われた、と言うと「はぁ??なんで??」と言われる。こっちが聞きたいっす…。ハンガリーらしいなぁ。。どうにかゲートを抜けて会場に到着。この会場、Postaなので郵便局と、あとコミュニティセンターが合わさったみたいな場所なのかな?ゲストが続々と到着して、花嫁+花婿もいる。ウェルカムドリンクやらちょっとしたお菓子をつまんだり、写真を撮ったりする。今回の結婚式はハンガリー人の男性と中国人の女性のカップルで、外人のゲスト(我々のこと)もいるのでハンガリー語と英語の結婚式専門のプロの司会者を雇っていた。まずは司会者が、新郎とその家族、新婦の家族を前に呼んで、ゲストがそれを囲むように立つ。新婦は新郎たちからは見えないところ(私からは見えてたけど)に待機。司会者によると、新婦の家族に新郎について3つの要件を満たしているか質問がだされ、すべてOKなら新婦が入場、というハンガリーの伝統があるとのこと。ハンガリー語→英語の順で説明してくれた後、司会者から新婦の家族に質問をする。・新郎は丈夫だと思うか・新郎はしっかり稼いでくると思うか・一生新婦を守っていけると思うか新婦側の家族は、ご両親と姪御さんの3人で、お父さんが既に泣き出していた。。アレクサンドラもZahraも「Heis so cute!!」と言って笑っていて確かにYuanyuanは背が高いのにお父さんはすごく小柄でお母さんの方が強そうで泣いてる姿はなんだか可愛らしいけれども。そうだよねー。ハンガリーなんてすぐ会えないもんねー。外国に嫁ぐってそういうことよね。ウンウン。。と私は思っていた。しかし、後からYuanyuanが、「実家から歩いて15分の距離に嫁いだ姉の時もめっちゃ泣いてた」と言っていた。新婦のご両親というかお母さんが上記の3つの質問に「Yes」と答えると、新婦が入場してみんなで拍手!ちなみに司会者がハンガリー語、英語で質問をして、新婦側の通訳(多分Yuanyuanの同僚)がそれを中国語に通訳という流れ。大変。このあと新郎新婦からご両親へプレゼントを渡していた。次に郵便局の建物からおそらくDebrecenで一番有名な黄色い教会へ移動。新郎新婦は馬車で移動する!教会では一日中いろんなカップルが挙式するので指定の時間についたけど前が終わらないので15分待ち…この辺にハンガリーのおおらかさを感じる。日本は時間ぴったしに全部入れ替え(しかも鉢合わせせず)だろうけどそういうわけにはいかないのねー。この日に何組の新郎新婦を見たことか。教会に入ると、右側は新婦側の関係者、左は新郎側が座った。新婦とベストマン、ブライズメイトが入場、新郎+新郎母が入場、新婦+新婦父が入場。神父さんのありがたいお言葉→新郎の誓いの言葉→新婦の誓いの言葉→何か神父さんから新郎に本のようなものをプレゼント→指輪交換→退場、 という流れ。この誓いの言葉が、結構何行もある長いものを神父さんが読む→新郎がそっくり同じ言葉を繰り返す。。。と一行ずつやっていく。Yuanyuanも全く同じことをするんだけども、紙におこしたものが用意されて、神父さんに続いてそれを読み上げるような感じでやっていた。ほとんどつっかえずに見事にこなしていたけど、ハンガリー語は書いてあっても正しい発音で読むのがむずい、というかどうしたらいいのかわからない、という状況に陥るので、事前にめっちゃ練習したと思う。。。感動 教会の中。意外とスッキリさっぱりしたつくり。式の後ブーケトスがあり、裏の公園で写真撮影会をし、一旦ドミトリーに戻ってからさっきの郵便局の会場へ。日本の披露宴と同じような感じで、丸いテーブルに席が指定されていて、ネームカードと引き出物的なプレゼントが置いてある。プレゼントはナイフとフォークのセットだった丸いテーブルたちの後ろに大きなスペース(踊るため…)があって、その端っこにDJスペースがあり、司会者の人とコンビで仕事をしているらしいDJの人がいた。ちなみにこのDJさんは英語は話さない。ドリンクコーナーには水、ジュース、ワイン、ウィスキー、コーヒー、などなどあって飲み放題。パーティが始まる前に、プレゼントまたはご祝儀?を持ってきた人が新郎新婦の前に順番に並んでそれらを渡す、というイベントがあった。たまたま日本から人がくることがあったので、ジャパネスクなご祝儀袋を買ってきてもらい、それにアレクサンドラとZahraと3人でお金を入れてお渡し。新郎が「Wowwwwwww」と言っていたのでよかった。使ったご祝儀袋。プレゼントタイムの後にみんなで席について、司会者のお話と新郎の挨拶の後ご飯が運ばれてきた。ハンガリー伝統料理のコース?なんだけどテーブルごとに大皿で来てそれぞれが取るスタイル。これは最初に来たスープの具?チキンスープが別に来て皿の中で合わせて食べる。ロールキャベツ?ピンボケしちゃったけれどもチキンのフライやらステーキやら野菜のグリル、ご飯が盛りあわさっている。見えないけど下に野菜とかご飯が隠れてる。面白いなーと思ったのが料理を司会者自らが料理の説明をしながらまずは新郎新婦+御両親sの席(日本の高砂に御両親が加わる感じ)に持っていって、その後でウェイターとかウェイトレスがゲスト席に料理を運ぶ、という流れ。合間にゲームが入る。新郎新婦が背中合わせに椅子に座って、司会者が質問をし、新郎が当てはまると思ったら右手、新婦が当てはまる、と思ったら左手を挙げてもらって一致するかどうか。。というもので、質問は例えば「よく遅刻するのはどっち?」とか。そして、Yuanyuanが去年からずーっと嫌がっていた”ダンス”タイム。まずは新郎新婦が二人で踊るYuanyuanはこのためだけにダンススクールに行ったらしい…。ハンガリーではダンスはMustらしい。この結婚式におけるダンスの重要さが後々わかる。新郎新婦のダンスの後、女性チーム、男性チームに分かれてダンスバトル??的なことをする。DJがかける曲に合わせて男女別々に踊ってどっちがよりよかったかを見てる人に判断してもらう。日本のスライドショー的なものも一応あったが、日本みたいに文字がいっぱい入ったり子供の頃から振り返ることはせず、二人の写真を延々流すのみ。ぶっちゃけこれなくてもいいよね。。。と思うくらい本当にただのスライドショーだった。この後だんだんダンス色が濃くなっていく。。。。後からアレクサンドラが驚いた、と言っていたのが、とにかく「全員」踊る。おばあちゃんもちびっこも全員で先頭を新郎にしてムカデみたいに繋がって練り歩いたり??(この時先頭の新郎は鍋の蓋??見たいのを棒でガンガン叩きながら歩く)とにかくずーっとずーっと延々と延々と踊り続ける。ウェディングケーキが入って来たのは夜12時…。何時だろうがもちろん食べる。ここまででも結構踊っとるがな、という感じなんだけど、何やら募金箱みたいなものが出て来て、お金を入れた人が新婦と踊れる、というイベントが行われる。ちなみに我々外人3人はハンガリーで結婚式に出るのは初めて、Zahraと私はヨーロッパの作法も全然知らんのでこの現金システムを知らず、ポーランドでもこれはないらしくとにかく誰もほとんどまともな現金を持っていなかった。私とアレクサンドラがそれぞれ500ft札を持っていて、Zahraはお札ゼロ。様子を見ていると、小さく折りたたんで入れるっぽいので「500でも見えないように入れればいけんじゃない??」ということで3人合わせて1000ftでYuanyuanと踊ってもらいましたハンガリアンダンスアカデミーにはハンガリアン民族ダンスのコースもあってスクールパフォーマンスの時にこのコースの生徒たちのパフォーマンスも見ていたので、この結婚式で年配の人が踊っているのがそのハンガリアン民族ダンスだということはわかった。学校で習うのかなー。ヨーロッパの国には結婚式だけでしか流さないけど流れるとみんなノリノリ、という曲が何曲もあるらしく、DJが次々にそれらを流しまくってとにかく本当にみんな踊っていた。。新郎の母がめちゃくちゃパワフルで、ほぼ休みなしでずーっと何かしら踊っている…もちろん夜が更けるに従い帰る人も出てくるけど、とにかく残った人たちで踊りまくる。日本にはこの踊る時間がないのでゲストは基本は食べて帰るだけだけど、ハンガリーの結婚パーティの踊りの割合の高さにたまげたよ。そんなに踊る必要があるのか、またなぜここまで踊りに情熱をかけるのか(普段のハンガリー人からはあまり情熱を感じないのに)がわからないけど、日本の披露宴より新郎新婦を身近に感じられた。実際かなりの時間Yuanyuanまたは旦那さんと話すこともできたし、ながーい上司の挨拶とか、手紙のコーナーがないのが個人的には良い。(手紙はいいけど読み上げる必要性は感じない)Yuanyuanのお色直しは2回で、白のショートバージョンと赤のドレス。特にチャイナ色はなし。参加者で日本人は一人だったけど(おそらくみんな私を中国人だと思ったに違いない)、一人、新郎側のお友達のハンガリー人で「昔日本に住んでた」という人がいた。お父さんが奈良で大学の先生をしていたのでふつーに日本人が通う高校に行っていたとのこと。ここで日本語で会話するなんて想像していなかったのでびっくり。そしてその人はかなり上手な日本語を話していた。パーティが終わったのがまさかの4時半(AM)ピンヒールでずーっと動いていたので足痛いし眠いし疲れたけど、本当に本当に楽しかった。滞在を延長してよかった。