会津磐梯山(1816m) | 杏下庵

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郡山から磐越西線を乗り換え、中山峠を越えて会津盆地に入る。右手に美しい会津磐梯山が姿を現す。同時に左手に広がる猪苗代湖も見事だが、湖岸沿いを走る区間が短いため、その美しさをなかなか堪能することができない。
一八八八年、大噴火が発生し小磐梯が山体崩壊を引き起こし、北麓の集落に大きな被害をもたらした。この影響で南側と北側(裏磐梯)ではまったく異なる山容が見られることになった。鉄道が走っている南側は、不均衡ではあるが、すっきりとした成層火山の表情を見せている。一方、裏側は吹き飛ばされた火口壁が生々しく見える。この噴火の結果、裏磐梯の美しい池や湖が点在する観光地となった。どちらの側も雪の季節には一層美しさが際立つが、一部にはスキー場になり山体が削られ、生々しい傷跡が残念な光景となっている。
磐越西線の猪苗代駅から翁島駅までの間には、野口英世の生家が記念館として残されている。しかし、観光地化され、賑やかな雰囲気が広がっている。さらに近くには白鳥の飛来地もある。野口英世が八歳ごろに噴火があったことから、彼の生涯に何らかの影響を及ぼしているであろう。
逆に、会津若松駅から磐越西線で郡山方面に向かうと、広田駅辺りまで北上します。この途中、列車から見る風景はまるで会津磐梯山に向かっていくかのようで、磐梯山に向かって登っていく感覚を楽しませてくれる。