福岡のアイドルグループ「HKT48」のメンバーは今月9日、
FBS福岡放送(福岡市)制作の学園ドラマ「ツナガール!~明日にエール~」の撮影に臨んでいた。
ロケが行われたのは福岡市内の高校。穴井千尋(16)が演じる
主人公のチアリーダーら女子高校生たちが、綱引き部の応援などを通じて、
友情や親子の絆を確かめ合うストーリーだ。
「顔を見合わせるのが遅い!」。穴井と兒玉遥(16)に、監督から注文が飛んだ。
物理の天才役の松岡菜摘(16)が綱引きの力学を解説するシーン。
何度も繰り返すが、なかなかタイミングが合わない。
「場面ごとに役柄の感情を切り替えるのは本当に難しい。
オッケーが出るとホッとする」と穴井。
松岡も「緊張で、セリフが飛びそうになる」と苦笑いする。
出演するHKTの14人のほとんどが芝居初挑戦だ。
寒風が吹きすさぶ中、校庭で、綱引き部員たちが
マイクロバスを引っ張って練習する場面の撮影もあった。
「もっと気合を入れて引け!」と、部長役の多田愛佳(18)が張り上げるセリフが響く。
寒さで、手足の感覚すらおぼつかない。
しかし、心を一つにして綱を引く姿が伝わるよう必死に演じ続けた。
「試行錯誤しながら、心を一つにして目標に向かう姿が、まるでHKTのようなんです」と兒玉。
穴井も力を込める。「今回のドラマ出演をきっかけに、私たちも成長していきたい」
