ちょうど20年前の今日、

私の実家は被災した。


おばあちゃんがタンスに挟まれ、

実家は一階が潰れて二階が横の駐車場に
スライドした。

二日前まで寝ていた私のベットは

真下の冷蔵庫に突き上げられていて

私がいたら即死だっただろうと言われた。

後輩たちが、親戚のおばちゃんが

二日前の成人式で逢った同級生たちが

なくなっていった中で

どうして私が今ここにいるのか

この日を迎える度に考えた。


だけど、もうそんなふうに考えるのは

やめようと思う。


過去に意味を求めてもそれは過去。

どんなに考えたり思っても変わらないんよね。


確かに私は私の過去の全てでできているけど、

私が向かっているのはこれからの時間。


そう思えるのに20年かかった。


でも、一生悔いても悔いきれない

思いを抱える人はたくさんいる。


だから、今日は

そんな友達に心だけでも寄り添う日。

いつまでだって忘れないよ。

私にみかんを食べさせてくれた、あの小さな手。