白いシャツを干すときって、
なんだか気持ちもシャツのしわと一緒に「ぴんっ」と
まっすぐになるようで、
キレイにしわが伸びると嬉しくなりますよね。
今、娘も制服なのでブラウスを着ていってますが、
今の制服のブラウスって形状記憶になっていて
洗ってちょっと濡れたまま置いてても
ハンガーにかけてばっさばさ振れば
しゃきっっとなってくれて母としては大助かり。
なので、しわを伸ばすのはもっぱら自分のシャツなんですが、
(あくまで、手で伸ばすだけ。アイロンは年に何回当てるかな…)
干すときにいつも思い出すことがあります。
ワタシが中学の時、ワタシの母は毎日ブラウスにアイロンを当ててくれていました。
面倒くさがりのワタシは「そんなんせんでいいのに…」と見ていたのですが、
ある時、同じクラスのちょっとつっぱらかってた子が
「あんさあ、うはちゃんとこって毎日ぴしっとアイロンがかかった
ブラウス着せてもらってんねんなあ。」
と声をかけてきました。
「え?そやなあ、別にかまへんでっていうんやけどなあ…」
と言うと
「そんなん言ったらあかんわ、せっかくお母さんがちゃんとかけてくれてんねやから。
感謝しいや。
私なんかキレイにしたかったら自分でせなあかんねんもん、うふふ。」
(この子の口癖はうふふ、やったんですよ、今思い出した)
って返してきたんです。
それまでそんなに接点がなく、それからもあんまり話すことなく引っ越していったけど、
そんなふうに話しかけられて…
でも子供心に、彼女がどんな事を抱えているか想像できました。
ぼえんと生きてきているワタシが彼女の眼にどんな風に映っていたんやろ…
その時のワタシは人のブラウスのしわなんて、気にも留めなかった。
本当にぬくぬく育ってたんやなあと思います。
だから白いシャツのしわを伸ばす時は少しだけ、
ココロを込めてしわを伸ばしています。
いろんなことが、ぴんっと伸びて気持ちよく過ごせるように。
本当は、アイロンをゆっくり当てる時間も作んなきゃなあ…
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