東洋医学では生野菜は身体を冷やすといいますが食後サーモグラフィで測っても体温は下がっていません
実は生野菜はお腹をこわすが正しいのです。
その理由は野菜と果物の違いにあります
果物は食べられたい、食べられて種を飲み込んで離れたところに糞をしてもらいたいのです
だから目立つ色と香りがします
野菜は食べられたくないので保護色をして虫から身を守るために毒を持っています
それが蓚酸です。生野菜を食べるとお腹をこわすことが、お腹を冷やすと伝えられたのです。

だから昔の野菜はえぐみや渋味が強く生では食べられませんでした。
ところが最近はサラダの需要が増えて、品種改良によって蓚酸の少ない野菜が多くなりました
蓚酸が少ないため虫が付きやすく、虫が付いていると苦情を言われるので農薬を使うようになりました

最近有機野菜のファンもいます
有機肥料だけでなく、無農薬ということになります
虫を避けるためにハウスにしたのでは本末転倒です
さまざま民間農薬がありますが、いわば漢方薬のようなもので
それだけで完全に病害虫を駆除することは不可能です
そこで以下の覚悟が必要です
1.虫付きはありがたく頂く
2.昔ながらのアクの強い野菜を昔ながらの調理法で食べる
3.漢方薬(有機野菜)ばかりでなく時には西洋薬(低農薬)も必要

お勧め野菜
今のサラダホウレンソウやとげのないキュウリではなく
昔ながらのホウレンソウとキュウリを用意します

お勧め料理
ホウレンソウのお浸しと根っこの辛子和え
ホウレンソウはアクが強いものを使っているので熱湯をくぐらせて冷やして白だしでお浸しにします
根っこには澱粉が多いので水炊きにして糖分を増やして甘みを抑えるために辛子和えにします

キュウリのたたき
キュウリの両端を切って粗塩で擦ってアクを抜きます
叩いてニンニクと鶏ガラ出しの粉末をいれて、または梅昆布茶をいれて
ゴマ油を垂らして食べます

いずれも有機野菜の香りを残し、アクを除く最高の料理です