私たちが飽食と消費の毎日を送っている間にも、世界では飢えと疫病に苦しむ子供たちがいる。教育を受けたくとも、受けられない子供たちがいる。もし私がその子達の里親や養父になれたら。彼らと共に住み、日本語を教える。そして母校の慈恵医大の学長に「100人の医学生の中に1人くらい、発展途上国からの特別枠をも受け入れても良いのではないですか」と説得する。そのことはマスコミにも報道され大学のイメージアップににもなるだろう。やがては他の大学も追従して外国人枠を設けるようになる。彼らの学費を見るために、私のクリニックの内部留保を元に財団法人を設立する。卒業後、彼らは母国に帰る。エイズや疫病の予防や治療にあたる。国内で調達できない資材や費用は我々が援助する。日本が育てた一人の医師が母国の何百何千という命を救う。そんな医師を世界中の国々に一人ずつ育てる。すべてが私の愛する子供達である。彼らの設立した診療所はナグモクリニックである。