【部員ブログ】#30 山本祥大 『人生=サッカー』 | 名古屋大学体育会サッカー部

名古屋大学体育会サッカー部

名古屋大学体育会サッカー部です!
日々の練習や試合について載せています⚽️
2020年4月より部員ブログ開始しました


『人生=サッカー』



こんにちは。工学部3年の山本祥大です。最近は、名大サッカー部に入りたての頃に当時の4年生の先輩から頂いた「ドウグラス」というあだ名が消滅しつつあり、複雑な気持ちです。今回このブログという場を借りて部員にもあまり話したことのない、大学に入るまでのサッカー人生について書いていこうかなと思います。センター国語5割ちょっとしかとれなかった超国弱が書く文章なので読みづらい所もあるとは思いますが、大目に見て頂けると幸いです。(追記:完全にブログ#19佐藤寛と被ってしまいました。大変申し訳ございません。)

「広島皆実高校、悲願の初優勝」
テレビの前の僕は小さいながらも心を動かされました。選手権の決勝で半端ない大迫選手擁する鹿児島城西を破り全国制覇したのを見てからというもの、あの緑黒の縦縞のユニフォームにずっと憧れていました。皆実で全国の舞台で活躍するのが僕の夢でした。

中学時代はサンフレッチェくにびきというチームに所属していました。輝かしい実績など何一つないのにセレクションを奇跡的に通過することができました。入りたての頃は、とにかく周りのナショナルトレセンなどの経験のあるスター選手たちについていくために必死で練習しました。毎週のキツい走り(10km走2日連続とかもあった)や、鬼のように怖い監督とコーチに怒られたり、先輩にボロクソ言われたり、色々嫌なことはあったけど頑張って乗り越えました。練習のない日は、暗くなってボールが見えなくなるまで自主練をしました。その努力が身を結んだのか、中3の時はチームの副キャプテンを任せてもらったり、10番も着けさせてもらいました。中学3年間は人生で1番キツい3年でしたが、自分が人間としても、サッカー選手としても1番成長できた3年でもあったと思います。(もう絶対に戻りたくないです。) めちゃくちゃ厳しくて当時は嫌いだった監督、コーチには感謝しかないです。

その後小さい頃の夢が1つ叶い、広島皆実高校に入学することが出来ました。正直、皆実のサッカー部でも全然やれると思っていました。しかし、練習が始まるともうすでにAに上がっているやつもいて、また日が経つにつれて同期のみんなはどんどん上のチームに上がっていき、自分は完全に取り残されました。全然自分の良さを出せず、試合には全く絡めませんでした。上のチームに上がって何人かが抜けた1年生の試合でもベンチ外でボール拾いをすることもありました。本当に屈辱的で悔しかったし、それでも見に来てくれている親には申し訳ない気持ちしかありませんでした。そして何より悔しかったのが、唯一中学から同じチームの友人が大活躍していたことです。彼は1年生の地方リーグで得点王になり、Aチームにも上がっていました。自分はBチームですら全く活躍できていない。中学時代、一緒にやってきた仲間がもう雲の上のような存在になっていました。

いつしか僕は勉強を本気で取り組むようになっていました。僕は学校(偏差値58)の中では勉強は出来る方でした。「勉強なら自分は輝ける。」と、ただサッカーでボロボロに傷ついたプライドを保つためだけにやっていました。勉強を続けるにつれて成績は上がっていく一方、サッカーに対しては何の悔しさも感じなくなり、向上心も次第に無くなっていきました。

そのまま時は過ぎ、結局自分はプリンスリーグ、インハイ、そして憧れていた選手権のどれにも出ることが出来ずにみんなより一足先に秋に引退することにしました。不運な怪我もありましたが、結局Aチームでプレーはほとんど出来ずに自分の高校サッカーは終わりました。でも、正直引退するときもそんなに悔しくはなく、「別にサッカーなんてどうでもいい。」という投げやりな気持ちしかありませんでした。

そして名古屋大学に無事現役で合格することができました。受験が終わり、目標が何もなくなった時に高校サッカーでの悔しさがこみ上げてきました。サッカーがやりたくて皆実に来たのに。勉強は自分にとっては「逃げ」でした。僕にはやっぱりサッカーしかないと改めて思いました。しかし、中学、高校の時のように本気になれる環境が大学にはないと思っていたので、大学ではサッカーをするつもりはありませんでした。だからと言って他にやりたいことは見つからず、結局サッカー部の練習見学に足を運んでいました。そこで目の当たりにしたのは、目標をもってサッカーと真剣に向き合っている選手たち。僕はここなら本気になれる、高校サッカーでの悔しさを晴らせると思い入部を決めました。

昔のチームメイトは関東や関西の強豪大、そして海外など様々なレベルの高い環境でプレーしています。でも自分が今プレーしている環境が彼らより劣っているとは思いません。1部リーグ昇格という目標を持ち、部員全員がサッカーに本気で取り組んでいる「名古屋大学サッカー部」という素晴らしい環境が僕にもあります。大学生になってもこのように本気でサッカーできる場所があることに感謝しながら、今年は結果にもこだわって頑張っていきたいと思います。

これを読んでくれている方の中にサッカー部に入ろうか悩んでる新入生がいたら僕から言いたいのは、大事なのは上手い下手ではなく、本気でやりたいかどうかだと思います。僕のように高校サッカーでやり残したことがある、もう一回本気でサッカーをやりたいという方は今はやっていないですが是非練習に来てください!マネージャーも大募集してます!