認定テクニカルアナリストのTomです。

皆さま、お久しぶりです。

セミナーをやったり、本業が忙しかったりとご無沙汰になってしまいました。

 

直近で何をしていたかというと、

自身の資産アロケーションを見直ししておりました。

これはまだ実施中でもありますが、

昨今の金融バブルで資産が膨らんだのはいいのですが、

バランスがめちゃくちゃ傾いていたので、リバランスを行っています。

ポジション調整が出来ていない方は、この機に行うことをお勧めします。

私は膨らみすぎた資産を一度キャッシュポジションに戻しています。

この後のことはじっくりと考えていきます。

 

というのも、現在の株などの金融資産がバブルの最中であることは

皆さんも感じていると思います。

「バブルは弾けるまではバブルだとはわからない」とも言いますし、

バブルはいつ弾けるか誰にもわからない「チキンレース」みたいなものであると思います。

 

資金形成をするうえで大事なことは如何に熱狂になる前に仕込めるかだと思います。

熱狂相場でしっかりと実益を出すことが大切だと肝に銘じています。

 

ただ今のNYダウ、日経平均は、

まだ上昇局面であると判断できます。

詳しい分析は今回は省きますが、

中期の移動平均は上を向いていますので、上昇継続となります。

ただ短期ではMacd売り転換、ボリンジャーもマイナス入りと調整局面になっています。

 

今回の暴落が調整に終わるか、暴落の入口であるのかは今のところ、

分かりません。

これはテクニカル分析を用いても今のところ判断が難しいです。

 

一番の問題はアメリカ債券金利問題がクローズアップされております。

この問題は今の相場を暴落させるだけのインパクトがあるニュースです。

ニュースレベルで言えば「特大インパクト」だと思っています。

また商品市況も軒並み暴落しており、気になる動きです。

 

ただ今のところ、どうなるかわからないので、

もししっかりと利益が出ているものがあれば、

利確してしっかりとキャッシュポジションを作ることが正解のような気がします。

勿論保険で先物を売ったり、インバースETFやベアファンドを買うのもいいでしょう。

簡単にお守りを手にすることができます。

どっちに転ぶかわからないなら、わからないなりの対応をした方が正解だと思います。

常に論理的に正しいポジションを作っていくことが

資産を作るうえで大切だと思います。

 

しかし今回の世界中の中央銀行が、じゃぶじゃぶに資金供給した結果、

お金の価値が薄まってしまっています。

リーマンショック後にも大量の資金供給を行っていますが、

その資金は回収できたのでしょうか?

全くできていませんね。超低金利でしたから。

マネーストックを見てもらえれば一目瞭然です。

詳しくは割愛しますが、お金の量が増え続けています。

 

そのような状況でコロナを迎え、さらなる資金供給をアメリカ中心におこなっております。

そりゃお金の価値が薄まるはずです。

ジャブついたお金は投資先を探し、資産インフレに突入しています。

 

資産を持たざる者と持つ者の差が、このコロナ後広がっていることは、

皆様も感じていらっしゃると思います。

その差はますます大きく拡大していると思います。

投資の大切さを改めて実感します。

しかし、だからといって今の相場に新規参入することはお勧めしません。

本当の買い時はもう過ぎてしまっています。

皆が投資に消極的になっているときに買い、熱狂しているときに売る。

この基本に立ち返り、判断することをお勧めします。

行き過ぎるとどっかで弾けてしまうので、

その備えをすることも大切だと思っています。

 

 

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※これは一般的に得られる情報のもと、個人の意見・所見を記したものであり、

個々の取引を推奨・否定するものではありません。

 

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名古屋投資カンパニー 共同代表 Tom

皆さんこんばんわ!

認定テクニカルアナリストのTomです。

 

最近、テクニカルなことばかりやっていたので、

今日は時事ネタを取り上げたいと思います。

時事ネタから金融知識を付けていってもらえればうれしいです。

 

皆さん「ゲームストップ」という会社をご存じでしょうか?

最近アメリカ市場を賑わしている会社です。

 

概要を時事通信から引用します。

 【ニューヨーク時事】米ゲームソフト販売大手「ゲームストップ」の株価が、業績不振にもかかわらず連日急騰している。

27日の終値は前日比で2倍超となった。

株取引アプリが普及し、スマートフォンで手軽に売買が行われる中、大勢の個人投資家がインターネット交流サイト(SNS)を介して相場形成を主導したようだ。

 ゲームストップの2020年8~10月期業績は、売上高が新型コロナウイルス流行で前年同期比3割減となり、赤字計上を余儀なくされた。

しかし同社の株価は今週とりわけ大きく上げ、年初から18倍超に達した。
 相場急騰の背景には、SNS「レディット」でつながる個人投資家の存在が指摘されている。ゲームストップのさえない業績を踏まえて株価下落を当て込み、「空売り」を仕掛けていたヘッジファンドに、個人投資家が対抗する機運がSNSへの書き込みを通じて高まっていたという。

(時事通信より引用)
 

 

実際の株価はこんな感じです。

(Trading Viewチャート)

 

わずか半月で17ドルから480ドルです。

凄まじいパンチ力です!

これは現代の仕手株アメリカバージョンですね。

これが日本の仕手株(してかぶ)と若干違うところは、

SNSで大々的にヘッジファンドをやっつけようぜと始まったとのことです。

SNSきっかけというのがいかにも現代的です。

テスラなんかも凄い上がり方しましたが、

あちらは内容が伴っているので、根本から違う値動きになります。

 

今回の騒動が仕手戦だと言われるのは、業績というバックボーンがない。

または突然変異的に株価が狂ったように上がっている。ということからだと思います。

 

日本の仕手戦は、投資集団が事前に株を仕込み、その後株価を買い上げて、

高値で売り抜ける手法です。

日本では最近はあまり聞かなくなりましたが、バブル時代にはよくあったものです。

近年では機関投資家などのプロとアマの資金量の差から大きな相場を作れなくなっているからだと思います。

 

 

今回のゲームストップに話を戻しますと、

コロナ後から参入したロビンフッター(アメリカの手数料無料のネット証券)が、

上昇相場で資金を蓄え、ボロ株でヘッジファンドに喧嘩を売った形です。

でもなぜ、株価がこんなことになったか疑問に思う方も多いかと思いますので、

メカニズムを簡単にご説明します。

 

メカニズムはこうです。

①個人投資家が、SNSで大々的にゲームストップ株をみんなで買って、

ヘッジファンドなどのショート筋をボコろうぜと扇動します。

当然ぼろ株ですので、ヘッジファンドなどは空売りで入ります。

個人投資家の買いの勢いが上回った結果、株価が上昇。

株価が上がることで、空売り勢は担保切れになり、

買い戻しを余儀なくされ株価が更に上昇。

 

 

ちなみに空売りとは売りから入り、あとで株を買って清算する手法です。

イメージとして100円で売って、株価が90円の時に買い戻せば、

差額10円が儲かるという仕組みです。

今回のケースでは空売りをしていたヘッジファンドや投資家は、

日本でいうところの追証(マージンコール)が発生します。

追証とは無茶苦茶損失が出るので追加の担保をくださいというものです。

担保を入れなければ強制決済になります。

売り方のヘッジファンドが降参した場合、

清算になりますので、株を市場から買って清算するので、さらに株価が急伸します。

スラストと言われるチャートパターン突入です。

 

 

②ロビンフット証券がオプション取引を進めていたこともあり、

個人投資家がゲームストップ株のオプションを大量に購入しました。

売り方に回ったヘッジファンドなどは、株価が上昇するにつれて損失回避の為、

現物株を買わないといけなくなる。

そのために株価がさらに上昇。

 


アメリカでは日本と違い、個別株のオプション取引ができます。

(日本では個別銘柄は出来ません)

今回個人が大量購入したのはコールの買いというものになり、

将来決められた株価で株券を買える権利です。

デリバティブの話になるので、シェーマを提示します。

 

 

例えば現在A社の株が1000円であったとします。

1100円で買う権利が10円で売っており、小銭で購入しておきます。

3か月後A社株は1200円となっていました。

権利を行使して100円を手にしました。(1200円-1100円)

権利料の10円を引いても90円儲かりました。

10円が90円なので9倍の利益が取れました。

逆に下がってしまった場合は、権利は行使せず、ごみ箱行きです。

という取引です。(コールの買い)

 

個人がこの権利を買った場合、反対側でこの権利を売った人間がいます。

今回のケースではたぶんヘッジファンドでしょう。

売った側は権利料(10円)をもらえますが、

株価が上昇した場合、壊滅的な損を出すケースがあります。

損失は無限大になります。(コールの売り)

 

その為、株価が上昇するに従い、

少しずつ損失が出ることを警戒して現物の株を買っていきます。

そうすることで損失を回避するのです。

 

③アメリカでは元々ストップ高/安という制度がない為、どこまでも上昇する。

近年は行き過ぎないようにサーキットブレーカーという制度も導入されてはいます。



こんなところが今回のアメリカを騒がせている「ゲームストップ騒動」のメカニズムになります。
 

まあ、株価の上昇は永遠ではなく、いつかは止まります。

その転換点を探るのは難しいですが、出来高に注目するといいと思います。

出来高が減少したときは危険信号点灯です。
 

今回「ゲームストップ」はロビンフット証券の保証金の関係で、

何度か取引停止になっているようで売買が何度も止まっているようです。

強制的に「ゲームストップ」になるかもしれませんね。
 

 

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名古屋投資カンパニー 共同代表 Tom

 

皆さんこんにちわ。

認定テクニカルアナリストのTomです。

コロナも勢いが少しずつ止まってきましたね。

移動平均出してみるといろいろと分析できるかもしれませんね。

MACDもDCしているかもしれませんね。

 

それでは本日は中長期のチャートパターンとして最後に

「ソーサートップ/ボトム」をご紹介致します。

別名は「ラウンドトップ/ボトム」とも呼ばれています。

ソーサーとはお皿を意味しており、

特徴的な山(谷)がなく、丸い天井(底)を作るパターンです。

 

数か月~1年程度をかけて、円弧状の天井(底)をつけます。

日本の株式ではソーサートップの大天井は少ないと言われています。

ソーサーを付けてから

すぐに次のトレンドやパターンに移行すると言われています。

 

パターンも末期にソーサーの取っ手のようなもみ合いが発生するケースもあります。

(プラットフォームと呼ばれています)

ただし必須ではありません。

チャートバターンはコーヒーカップみたいですね。

 

価格の上昇ペースの鈍化(ソーサー)に伴い、売買高も減少するとされています。

その為、形成過程はわかりやすいと言われています。

しかし発生頻度は高くないです。

 

目標株価は、

その他のパターンと同様に値上がり幅をパターン形成後の下値目標とします。

 

 

ブログがすこし短くなってしまったので、「ライントップ/ボトム」もご紹介致します。

ラインはこちらも数か月から数年かけて形成されるチャートパターンです。

ソーサーの一形態とも言えます。

ソーサーラウンドになるのに対してこちらは「フラット」になります。

ライントップのシェーマを提示します。

ライン中は小さな山と谷が水平に見えれば大丈夫です。

特に数値的な基準はありません。

 

高値でラインが形成されるということは、よほど大きな上値抵抗があると考えられます。

歴史的な大相場というのはいけるところまで上昇するため、

上値抵抗が小さくなっているので、こういった形になりにくいと言えます。

つまりこのチャート形成するパターンでは歴史的な高値になることは極めて少ないと言えます。日本ではライントップが出現するケースは稀です。

 

一方、大きな悪材料が出て、

人気がなくなってしまった銘柄で「ラインボトム」は出現します。

ラインボトム中は出来高も減少して、売買が減少され忘れられた存在になります。

 

ラインボトムはいつ終了するか予測は難しく、ラインの期間が長ければ長いほど、

パターンの形成前と相場環境が変わってしまうケースも多い為、

目標値まで上昇を期待できないケースも多いです。

 

ただしっかりと休憩すれば(時間の概念)、次に上昇するマグマはたまりますので、

そういった銘柄は気にかけておくといいでしょう。

 

以上、中長期でのチャートパターンのご紹介になります。

次回からは三角形などのもうすこし短いケースをご紹介したいと思います。

 

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