「海苔(ノリ)づくり」地球温暖化に対応 | 名古屋ナビ

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近年、地球温暖化の影響によると考えられるノリ養殖への被害が発生、生産者

からは高水温への対応ができる新品種の開発が強く要望されてきました。そこ

で、愛知県水産試験場漁業生産研究所は、愛知県漁業協同組合連合会と共同で、

色調が濃いスサビノリの新品種「あゆち黒吉」を開発しました。新品種「あゆ

ち黒吉」は、色調が濃く、漁期を通して品質の良い乾ノリ製品の生産が可能と

なり、近年の地球温暖化の影響に対応した品種として期待されています。ノリ

養殖では10月に養殖網を海に張り込んで育苗し、11月から翌年3月まで生産が

行われますが、「あゆち黒吉」もこの10月から育苗し11月には生産開始。さっ

そく寿司などに使用して食べてみたいところですが、米のようにブランド別で

販売することはありませんので「あゆち黒吉」ノリ指定で食べることはできそ

うもないとのこと。でも、こうした取り組みでノリ生産の活性化は期待できそ

うです。

ちなみに、平成19年度における愛知県のノリ養殖の生産枚数は5億248万枚で、

全国第7位。県内の主な生産地は、常滑市、南知多町、一色町、美浜町等。

スサビノリは、もともと環境適応性が高いため、アサクサノリに替わって日本

では一般的な養殖ノリ。知らぬ間に「あゆち黒吉」を口にすることが多くなっ

てくるかも知れませんね。

(注)スサビノリの新品種「あゆち黒吉」画像は、愛知県提供。