なごやんのBCL史(49)世界制覇の果てに
今回はヨーロッパの番で、ヨーロッパ大陸、というか、ユーラシア大陸再西端(アイルランド、アイスランド、グリーンランド等の島を除く)のポルトガルです。
【背景】
ポルトガルはヨーロッパの中では私の関心が比較体低い国です。
15世紀のいわゆる「大航海時代」に世界に君臨したポルトガルですが、第二次世界大戦後は世界各地で民族解放の動きが進み、ポルトガルは植民地を次々に手放しました。
一方、国内では政権抗争が絶えず、西ヨーロッパの中では不安定な状況が続いていました。1980年代になってようやく落ち着いてきたと言ってもよいでしょう。
【ラジオ・ポルトガル】
私がポルトガルの放送を聴いたのは私のBCL 歴からみれば比較的最近のことで、1980年代になってからです。国営放送(Radiodifusão Portuguesa,RDP)の国際放送です。
この頃になると、私はそう熱心に聴いていたわけではありませんし、きちんとしたログは残っていません。
ヨーロッパの中ではマイナーな放送局で、国際放送にはそれほど力を入れていなかったようです。最大出力も100KWとそれほど大きくはありませんでした。
ビームはヨーロッパ、南北アメリカ、南・西アジア、アフリカへ向いていてて英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語で放送していました。東アジアやオセアニアへ向けての放送はありませんでした。
ポルトガル語の放送もありましたが、これを「国際放送」には位置づけていなかったようです。その中には短時間ですがマカオ向けの放送もありました。これが唯一の東アジア向けと言える放送だったかもしれません。
受信報告に対してはちゃんと(笑)受信証(ベリカード)が送られてきました。
RDPの受信証(リスボン動物園)
ヴァスコ・ダ・ガマ水族館などというのもあります。
この局の英語放送プログラム表は質素なものでした。「ラテン」を想起させる華々しさはありません。
乏しい記録によれば、英語放送開始時には「This is Radio Portugal broadcasting from Lisbon through the International Service.」とアナウンスされていたと思います。放送終了後にはポルトガル国歌が奏でられました。
RDPはその後テレビ局と一体化し、Rádio e Televisão de Portugal (RTP)となり、国際放送はラジオ部門の「Radio Portugal International」として放送しています。ただし、以前同様、アジア向け放送はありません。
次回はアフリカの予定です。
BCL、SWL、DXingの過去記事はここをご覧ください。
相互リンク⇒アクティブなごやん(ゴートク頑張るも苦しいHSV)
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