豊田はでかい
ある意味私らしい、とりとめもない話です。
愛知県民に「愛知県で人口が最も多いのは名古屋市ですが、2番目に多い市はどこでしょう?」と聞くと、一宮市、豊橋市、岡崎市などと答える人が「そこそこ」います。
でも、正解は、豊田市です。
一方、愛知県で最も面積の大きい市町村も豊田市です。
愛知県には名古屋を除けばそう大きな市はなく、豊田も人口が多いといっても、40万人そこそこですから、愛知県で3番目に人口密度の少ない市も豊田なのです。とにかく、2005年前後に周辺町村をやたらめったら合併し、40万都市にしたのですから。
さて、そんな豊田市の北部、旧小原村へ先日仕事で行ってきました。職員からは「車でなければ行けない」と言われた小原地区の中でも人里離れた場所です。周辺にスーパーもコンビニも昔ながらの小売店もないところです。確かに、車がないと生きづらい場所です。
でも、私はそんな考えを受け入れません。
「そんなことはない。それを言ったら、車のない人は生きていけなくなるだろう。」
と言うことで、探しましたよ、公共交通機関を。
そして、今日のお話です。
1.名鉄豊田線
辺境の地へ行くとしても、とりあえずは市の中心部へ行かなければなりません。名古屋からは地下鉄鶴舞線に続く名鉄豊田線があります。そう、名古屋から豊田スタジアムへ行く時の電車です。豊田線は厳密には梅坪駅までなのですが、電車自体は豊田市駅まで行っています。
起点は名古屋市の「赤池駅」です。そこから豊田へ出発しました。
2.おいでんバス
野越え山越え谷を渡りはしないけど、とりあえずは豊田市駅へたどり着きました。豊田市駅前には大抵、路線バス(おいでんバス)が停まっています。
そのうちの一つ、小原方面へのバスに乗り込みました。
豊田市駅前を発車してすぐ、何台もの「おいでんバス」とすれ違います。そして、あの豊田スタジアム手前で左に折れ、小原への道に入ります。
とにかく広い豊田市です。三河はもちろん、尾張、更には岐阜県の地名が次々に現れます。
途中、旧藤岡町にある加茂ケ丘高校でも停車しますが、ここには「おいでんバス」とともに、「ふじバス」の停留所があります。藤岡地区を巡回するコミュニティーバス、ふじバスの停留所です。
3.小原突入
さらに「山奥」へ入っていくと、いよいよ来ました。和紙の里、小原地区(旧 小原村)です。
和紙の里小原
おいでんバスは小原地区の南側しか通りません。私の目的地はもっと北、すなわち奥地です。やむなく北篠平の停留所で下車しました。以前は商店があった場所のようです。
4.小原さくらバス(今日の主題)
ここで私は次の交通手段を待ちました。
「おばら桜バス」です。待つこと約5分。
おいでんバス、おばら桜バス共通停留所
来ました。おばら桜バスです。ジャーン! こ、こ、これは・・・おわかりですよね。
おばら桜バス
そう、これはバスです。決してタクシーではありません。
タクシーは、通常、①最短距離を走り、②door-to-doorで、③料金は1走行当たりです。
バスは違います。
①'決められた路線を走り、②'決められた停留所にしか停まらず、③'料金は客1人当たりです。
ですから、この車はあくまでバスです。
ちなみにこの日のこの時間は乗客は私1人。目的の停留所まで200円(均一料金)でした。なんのことはない、目的地のすぐ前が停留所です。というか、目的地に停留所があります。
5.お金持ち豊田市
おばら桜バスの案内図を見ると、このバスは旧小原村の隅々まで運行しています。
運転士さんに伺ったところ、利用者は1日20人前後だそうです。単独ではとてもとても採算がとれるものではありません。
「経営は苦しいですよね。」と私。
「ほとんど市の補助ですよ。」と平然と言う運転士。
さすが、お金持ちの豊田市です。
このバス、予約が必要です。日時と乗車、下車の停留所名(番号)を伝えておきます。そうすると、希望する時刻に希望する停留所まで迎えにきてくれます。
地図をクリックし拡大してみてください。道(山道を含む)に沿って点々と停留所があります。そう、あくまでバスですが、まるでタクシー感覚です。
豊田市民でなくても利用できます。
次の日、職場で得々として言いました。
「電車とバスで行ってきた。車は不要だったよ。」と。
なにしろ、レンタサイクル、コミュニティーバス大好きな私ですから。(笑)
(そのうち、コミュニティーバスのカテゴリーも作る予定です。乞うご期待。)
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