長年、使ってきた炊飯ジャーの釜が

 

だいぶ加工がはがれ、ごはんがいっぱい

 

ついてとりづらくなったので、新しい釜を

 

注文しました。昨日届いたのですが、

 

ごはんもくっつかずとても快適な「後釜」

 

となりました

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所有意識と慢
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「所有意識」という言葉があります

これは自分の持ち物だとかという意識のことですが

とくに自分で作った料理や作品など、手間ひまかけて

作れば作るほど、思いいれが強くなり誇りと愛着が

わいてきます。

 

第三者からみれば、いびつな形や素人くさいものでも

時間と労力を惜しまず作った作品は自分にはとても

輝いてみえるものです。

もしそんなものや作品をけなされたり、たいして評価して

もらえなかったらどうなるでしょう?

とても不愉快な気持ちになり、腹が立ちます。

 

こんな実験がアメリカで行われました。

アメリカ人には不慣れな折り紙で鶴やカエルを折ってもらい

作った本人に、いくらまでならお金を出して持って帰りたいか?

と質問しました。

 

作った本人達は平均して日本円で30円くらい出すといいます。

ですが、折り紙を折っていない第三者に聞くと、こんな不細工な

作品のどこがいいのか?と平均額は6円くらいでした。

ちなみに折り紙作品の価値をアメリカ人が理解できない

わけではなく、プロが作った折り紙の鶴やカエルには、第三者は

平均32円くらい出すとのことでした。

 

折り紙を折った本人達は、自分の作品に愛着や思い入れがあり、

それが必要以上に価値があると思いこんでしまったのです。

しかも本人達は、自分が価値を高く見積もっている自覚もありません。

 

仏教では、自分のことはみんなよく思えてしまい、よく見てしまう

こういう人間の心を「慢」といわれます。うぬぼれ心のことで

自分や自分のやること、なすことをよく見てしまい、悪くみれないことを

いい、どんな人にもある煩悩の1つだと教えられます。

 

仕事・プライベートでも、どうしても自分の仕事ぶりやがんばりは過大評価してしまう

傾向があります。それが認められないと心中おだやかでいられません。

過大評価が入っていなかったかどうか、第三者に聞いてみて、客観的な評価を

聞いてみると、自分が過大評価していたかどうかわかり、気持ちも落ち着くきっかけに

なるかもしれません。

 

講座に参加ご希望の方は以下のHPからご確認ください
nagoya.japan-buddhism.com