先日、子供を連れて公園に行った際に

 

足元をよく見ていなかったため

 

砂場にできていた、くぼみで足をくじいて

 

しまい、捻挫してしまいました。

 

だいぶ痛みは引いたのですが、元の状態に

 

戻るまであと少しかかりそうです。

 

みなさま足元にはくれぐもお気をつけください。

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嚥苦吐甘と為造悪業の恩
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ブッダは私達は大変多くのご恩を受けて生きている

のだと教えられています。

 

中でも親の恩というのは、大変深く大きいのだと

教えられ、数え切れない親の恩を10にまとめ

られたのが、親の大恩十種といわれるものです。

 

懐胎守護の恩(かいたいしゅご)

臨生受苦の恩(りんしょうじゅく)

生子忘憂の恩(しょうじぼうゆう)

乳哺養育の恩(にゅうほよういく)

廻乾就湿の恩(えかんしゅうしつ)

洗潅不浄の恩(せんかんふじょう)

嚥苦吐甘の恩(えんくとかん)

為造悪業の恩(いぞうあくごう)

遠行憶念の恩(おんぎょうおくねん)

究竟憐愍の恩(くきょうれんみん)

 

の10の恩です。

 

前回は洗潅不浄の恩まで紹介しました

 

今回は嚥苦吐甘の恩(えんくとかん)からです

 

苦きを嚥(の)み甘きを吐くと読みます

 

親は、子供に美味しいところを与えて

 

自分は不味いところや残り物を食べるという

 

恩のことをいいます

 

日本が戦争に負けた直後の貧しかったころは、

 

親は魚の身を子供に与えて親は魚の頭や尻尾、

 

骨などをすすんで食べるということがありました。

 

いつもおいしいところを食べている子供の目には、

 

うちの親は魚の頭やしっぽが好きな変わりものに映ったのでしょう。

 

魚の骨が好きなんですという作文を書いた子供がいたそうです。

 

自分は美味しいところを食べずとも、せめて子供には美味しいところをの

 

親心でしょうが、なかなか子供にはわからないものです。

 

また外出先で出される、珍しいお菓子や食べ物を自分も

 

食べたいところですが、子供達にもって帰ったらどれだけ

 

喜ぶだろうかと、包んでお土産にもって帰るのも、子供の

 

喜ぶ顔が見たいの親心です。

 

これらの自分はがまんしてでも子供に美味しいところをというご恩を

 

嚥苦吐甘の恩(えんくとかん)といいます

 

続いての為造悪業の恩(いぞうあくごう)とは

 

子供の為ならば悪いことと分かっていても悪業(悪い行い)を

 

造ってしまう恩をいいます。

 

20年以上前のことですが、ある学校の先生が逮捕されるという

 

事件がありました。なぜ逮捕されたのかというと、一人娘の

 

替え玉受験で逮捕されるというものでした。

 

なんと学校の先生をしていた父親が娘の大学受験を心配して

 

替え玉で娘に代わって受験したというものです。

 

バレて事件が明るみになりました。

 

当然、替え玉受験なんてしてはならないことですが、

 

娘の将来を心配した父親の思いが、道を誤らせたのでしょう。

 

これが為造悪業の恩(いぞうあくごう)です。

 

親は子供のこととなると必死です。周りを差し置いてでも

 

子供を何とかの思いが、時に判断を誤らせるわけですが

 

それほど子供のことを気にかけている証でしょう。

 

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