もうすぐ母の日ですね

 

しばらく母に直接あっていないのですが(コロナのため)

 

ちょっとしたものとメッセージを送りました。

 

時々、母が手料理を送ってくれることがありますが

 

いくつになっても母の存在というのはありがたいものです。

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悪見(あっけん)
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「なにもあんな言い方しなくてもいいじゃない」と

怒りをあらわにして、相談してくる方があったので

話を聞きますと、同僚の人の態度が冷たいという

のです。

 

どうもその同僚の人は常日頃から、よく言えばクール

悪く言えば、ドライなかんじだそうです。

 

一通り話を聞いて、少し落ち着かれてから

 

「みんながみんなその人を悪くいっているのですか?」と

聞いてみると「仕事をテキパキこなして、ミスが少ない」と

評価している人もいるとのことでした。

 

私達を苦しめる心として仏教では「煩悩」があると

教えます。

 

煩悩は全部で108あるともいわれますが

その煩悩の1つに

「悪見」(あっけん)

ということが教えられています。

 

ものごとを悪くとらえてしまう心のことです。

どんな人にもある心です。

 

ひとたびこの悪見にとらわれると、相手の一挙手一投足

が気になって、イライラしたり、猜疑心となって、わたし達を

苦しめます。

先の例でいうと、「あの人は冷たい人だ、わたしのことを嫌ってる」

との思いが、相手のささいな言動まで、目につくようになりイライラ

してしまいます。

 

ほっておくと私達は相手の悪いところや欠点がどんどん
見えてきて、悪く見てしまいます。

人だけでなく、自分に対しても

「どうせ上手くいかないのではないか」とか

「どうせわたしなんて。。」と

 

必要以上に不安になったり、低い評価や見積もりに
なってしまうことがあるのも、悪見にとらわれてしまっている時です。

少しでも悪見にとらわれないようにするためにも

日ごろから
「できるだけ他人の長所を発見してほめるよう」心がけて

いくことが大事です。悪いところばかり目についてしまうのが

私達でそこばかり見て、いい所が目に入らなくなっては残念です。

それは自分自身にも言えることですから

第3者から自分のいい所・長所などを聞いて教えてもらうのも
参考になりますね。

 

いずれにしても誰しも悪く見てしまう「悪見」を

もっていることを知っているだけでも少しは冷静に

物事を見れるようになっていくことでしょう